21日夜、雪の中を東京・港区の増上寺で営まれた野口英昭さんの通夜。(撮影:常井健一)

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沖縄・那覇市内で死亡したエイチ・エス証券の前副社長(18日付で死亡による退任)、野口英昭さん(享年38)の通夜が21日夕、大雪の中、東京都港区の増上寺でしめやかに営まれた。

 式は社葬として執り行われ、喪主は妻の多規子(たきこ)さん、葬儀委員長は同証券の澤田秀雄社長が務めた。遺族や同証券関係者ら多数が弔問に訪れ、故人を偲(しの)んだ。

 野口さんと会社で席が近く、休憩中によく2人の子どもの話を聞いたという50代の男性社員は「若いのに根性があるので、模範にしていた。社長からの信頼も厚く、惜しい人材をなくした」と別れを惜しんだ。ライブドアに東京地検特捜部らが強制捜査に入った16、17日についても「彼とは会社で会ったが、変わった様子はなかった」と語った。

 野口さんは、国際証券(現三菱UFJ証券)を経て、2000年にオン・ザ・エッヂ(現ライブドア)に入社し、同社が東証マザーズに株式上場する際には準備に携わった。その後は、ライブドアの投資子会社「キャピタリスタ」の社長などを務め、02年にエイチ・エス証券に移籍した。【了】