TKO勝ちを飾った井上尚弥(左)とノニト・ドネア【写真:Getty Images】

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井上戦を観戦後に言及、「この階級で、彼は非常に素晴らしく見える」と実力認める

 WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は18日(日本時間19日)、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝(スコットランド・グラスゴー)でIBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦。2回1分19秒でTKO勝ちを飾り、WBA王座は2度目の防衛に成功。決勝で対戦が決まった5階級制覇王者で現WBAスーパー王者のノニト・ドネア(フィリピン)は試合後、井上について「この階級で、彼は非常に素晴らしく見える」と実力を認め、印象を語った。

 リングサイドから259秒の衝撃KOを見守ったドネア。試合後はリングに上がり、井上と抱擁を交わし、笑顔でフェイスオフに立った。果たして、その目に井上はどう映っていたのか。

 試合後に取材に応じたドネアは「若いファイターだが、素晴らしいファイターだ」と語っていた。「私たちは決勝に誰が行くか、誰と戦いたいかということを聞かれていた。彼はいつも、私が決勝に行くと思っていた。そして、私は決勝にたどり着き、彼も決勝に進んだ。我々はベストな戦いをするつもりだ」と明かし、互いにとっての念願が叶ったことを喜んだ。

 井上については「彼はまだ若い。だから多くのことは言えないが、この階級で、彼は非常に素晴らしく見える。しかし、彼はまだ若い。彼にはまだ多くの余地がある」と実力を認め、印象を明かした。一方で「リングに上がると、私は常に誰よりも優れていると感じている。これが私のハート、戦士のハート、戦士のようなパーソナリティだ」と自信も見せていた。

 決勝の開催地は「関係ない」と、どこであっても全力の戦いを誓ったドネア。36歳の5階級制覇王者は日本が誇るモンスターの挑戦をどう受け止めるのか。今から決勝が待ち遠しい。(THE ANSWER編集部)