華為技術日本株式会社(ファーウェイジャパン)は5月21日、カメラ機能にこだわったハイエンドモデル「HUAWEI P30」、コストパフォーマンスに優れた「HUAWEI P30 Lite」、コンパクトなスポーツウォッチ「HUAWEI WATCH GT」、18時間連続再生可能なネックバンド型ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeLace」を発表しました。「P30 シリーズ」「WATCH GT」は5月24日、「FreeLace」は6月下旬に発売されます。


米商務省の方針によってGoogleやQualcommなど、スマートフォンに重要なソフトウェア・ハードウェアの取引が中断されるとのニュースが飛び交い、様々な観点で不安視されたファーウェイですが、予定通り21日の発表会が行われた事になります。


ネットでは、ファーウェイのスマートフォンでGoogle Playやその他Googleのサービスが利用できなくなると騒がれており、事実と異なる「Googleアプリが消える」「Playストアも削除される」などの噂が独り歩きする状態に。
しかし、Googleは実際に、今後のファーウェイ製端末にAndroidおよびGoolgeサービスの提供を行わないことを明らかにしています。それに対しファーウェイの声明では「日本国内の既存のファーウェイ端末(スマートフォン・タブレット)のセキュリティアップデートは対応していく」と、既存ユーザーに影響がないとコメントしています。


どうやら、現在発売されているファーウェイ端末は「セキュリティアップデートはあるものの、OSアップデートが行われない」可能性が考えられます。また、中国では中国国内向けのAndroid端末の場合、Googleアプリはインストールされておらず、Googleのサービスに接続することもできません。そのため、今回の騒ぎに関して中国でファーウェイ端末を利用しているユーザーへの影響は殆どないと思われます。


今回発表されたSIMフリー版「HUAWEI P30」は、Leicaトリプルカメラを3個、超広角カメラや光学3倍ズーム望遠カメラ(ハイブリッド5倍)を搭載しており、30倍デジタルズームで「月」を撮影することも可能なカメラ特化型スマートフォン。また、廉価版の「HUAWEI P30 lite」も前モデルに続き、コストパフォーマンスの良さから注目される端末になると推測されます。



これら「P30シリーズ」はAndroid 9(Pie)を搭載し、既存のGoogleサービスも利用可能で発売されますが、現在β版が公開されている「Android 10(Q)」にアップデートされない可能性も考えられます。これはNTTドコモの2019年夏モデル「HUWEI P30 Pro」にも同じことが言えます。ですが、米中の関係が早期に緩和されることで、影響が出る前に規制が解除される可能性もありますので、今後の発表が注目されます。



ちなみに、筆者は年度末に「HUAWEI mate 20 pro」を入手しましたが、何よりも超広角カメラの撮影が優秀で、多々あるスマートフォンの中で一番多くカメラ機能を使っているかもしれません。


Image Credit:ファーウェイジャパン