神戸の海外助っ人DFが語る、日本と欧州サッカーの違いは? 「日本のほうが…」
ブラジル人DFダンクレー、Jリーグでの活躍を誓う 「夢はブラジル代表」
J1ヴィッセル神戸のブラジル人DFダンクレーは、今年2月にポルトガルのヴィトーリア・セトゥーバルから移籍したが、欧州と日本におけるサッカーの違いについて持論を展開している。
米スポーツ専門局「ESPN」ブラジル版のインタビューで語った。
現在27歳のダンクレーは母国ブラジルのヴィトーリアでプロキャリアをスタートさせ、ボタフォゴとジョインヴィレを経て、ポルトガルのエストリル・プライアへ移籍。その後はフランスのRCランス、ポルトガルのヴィトーリア・セトゥーバルでプレーし、Jリーグ開幕直後の2月25日に神戸へ完全移籍した。
ダンクレーは3月2日の第2節サガン鳥栖戦(1-0)で先発フル出場を飾ってJリーグデビュー。以降はリーグ戦7試合連続フル出場を続けるなどチームに不可欠な存在となっている。来日から3カ月近くが経つなか、早くも適応しているダンクレーはJリーグでの活躍を誓う。
「日本サッカー史に自分の名前を刻み付けたい。もちろん、他の選手と同様に夢はブラジル代表。アジアでプレーしていても可能だ。(元ブラジル代表MF)パウリーニョ(広州恒大/中国)のような例もある」
そんなダンクレーに飛んだ質問の一つが、欧州と日本の違いだ。フランスとポルトガルでプレーしたブラジル人DFの目に、日本サッカーはどのように映っているのだろうか。
欧州に引けを取らないサッカーの質、「日本ではフィジカル的な準備が欠かせない」理由
ダンクレーは「ヨーロッパと日本は、それほど変わらないよ」と切り出し、日本サッカーの質は欧州に引けを取らないと語る。その一方、「日本のほうが、動き回るサッカーをしている」とスタイルの違いを指摘した。
そのうえで「日本人は監督の指示に従うし、戦術的にも優れている。それにゲームのスピードと強度も高い。決して動き回ることを止めず、最後までプレスをし続ける」と、日本サッカーの特徴を次々と挙げた。豊富な運動量をベースとしたスタイルが日本で根付いていると感じており、「だから、日本ではフィジカル的な準備が欠かせないんだ」と明かす。
187センチ・80キロの体躯を駆使して1対1の球際で圧倒的な強さを見せる一方、足もとの技術もDFとしては高水準を誇るダンクレー。早くも“当たり助っ人”の声も出ているなか、名DFとしてJリーグ史に名を刻むことになるのだろうか。(Football ZONE web編集部)