ホテルで使われることが多くなったカードキー。差し込みやタッチだけで部屋に入室できる便利さのほか、電気のつけっぱなしを防ぐスイッチが付くことも。カードを差し込むと電気が付く、アレのことだ。


カードキースイッチ　（Jcomp - jp.freepik.com によって作成された写真）

しかし、ちょっとした外出で電源がすべて落とされてしまうと困る人もいる。そんなことから、ある話題がツイッターで持ち上がった。

カードキーじゃなくても、同じサイズのカードであれば電源は落ちないというもの。クレジットカードやポイントカードでもOKだというのだ。はたして、本当にそんなことができるのか。取り扱うメーカーに話を聞いた。

透明でなければOK

ツイッターには「カードなら何でも良かったんだな」や「カード抜くとエアコンまで切れちゃうので、数分の外出時などによくこれやります」など実際にやっている人の声も寄せられた。

また、ウェブ上で調べるとカードと同じ大きさの切符や紙をホルダーの大きさに合わせて挿入するなど相当な荒業を駆使する人までいた。

とはいえ、反応しないこともあるとの声もある。室内照明などの省エネのほか在室の確認などに使われるこのシステム。いとも簡単にカードキー以外が反応しても困るはずだ。

そこで実際にメーカーに問い合わせてどういった基準で反応してしまうのかを聞いた。

「省エネカードスイッチ」を手掛けるユーシン・ショウワの担当者に話を聞いた。そう簡単に反応するものではないと踏んでいた記者だったが、思いもよらぬ回答が返ってきた。

「JIS規格のカードキーに対応しています。同じサイズの物であれば反応してしまいます」

同じサイズのものであれば良い――思ったより簡単に突破できてしまうではないか。

カード式電源コントローラーを扱うジャトーの担当者にも話を聞いた。こちらも、

「透明のカードでなければ、寸法が合うとできてしまいます」

とのこと。透明だと、センサーが検知しないために反応しないらしい。

ここまで2社に話を聞いたが、どちらもカードキーを差し込むのが大前提の製品。そのため、

「（カードキー以外を）ささないでいただきたい」

と口をそろえた。

よほどのことがない限り、カードキー以外のものを差し込む意味もないはず。ホテルの部屋は正しく綺麗に使いたい。