谷口に代わって投入された奈良は奮闘を見せたが…。(C) Getty Images

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 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は4月10日、各地でグループリーグ3節を開催。蔚山文殊フットボールスタジアムでは、蔚山現代対川崎フロンターレの一戦が行なわれた。川崎は0対1で敗れ、グループリーグ突破へ暗雲が立ち込める結果となった。

 試合は立ち上がりから川崎がボールを支配を強め、蔚山ゴールに迫る。8分にはマギーニョ、長谷川竜也が立て続けにシュートを放つが、いずれも相手GKの好守に阻まれ、ゴールネットを揺らせない。さらに27分にもレアンドロ・ダミアンからのパスに反応した家長昭博がダイレクトでゴールを狙うが、これも枠を外れゴールはならなかった。

 すると30分過ぎ、川崎は自陣ゴール前でシュートブロックに入った谷口彰悟が左膝を痛めて倒れ込んでしまう。試合続行が不可能となり、早い段階で守備の大黒柱が負傷退場するアクシデントに見舞われた。谷口に代わって、奈良竜樹が投入された。

 前半は、このまま0-0で終了。後半に入ると蔚山が攻撃のペースを上げ、川崎を押し込み始める。しかしフィニッシュに至るラストパスの精度が低く、ゴールを脅かすには至らない。

 すると、徐々に川崎がポゼッションを高め主導権を奪い返す。ただし、川崎もまた中盤から前方でのパスミスが目立ち、なかなか決定的な場面を作り出すことができない。終盤に入り86分、川崎は中盤でのパスワークから最後は長谷川が決定的なシュートを放つが、これは相手GKの好守に阻まれた。

 そして後半アディショナルタイム、川崎は蔚山現代のキム・スアンにクロスを押し込まれ、先制点を許してしまう。このまま蔚山現代に逃げ切られた川崎。衝撃的な展開で0対1で敗れ、通算成績を1勝2敗として、次節は4月23日にホームで蔚山現代と対戦する。