中国では愛国心を高める標語が街の至るところに掲げられている。また、学校でも「愛国」に関する教育も施されているゆえ、「愛国」に関する話題に敏感に反応する傾向がある。その感覚では、「日の丸弁当」が「愛国」が結びつくようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では近年、若者を中心に日本の文化に興味を持つ人が増えているようだ。インターネットの発展や普及により、日本の製品を購入したり、日本のメディアに接しやすくなっていることが要因として挙げることができるだろう。

 日本のテレビ番組やアニメを通じて、「日本では弁当を持参する人が少なくない」ことを知っている中国人は少なくない。中国では日本のような弁当文化がないため、日本の弁当のご飯の上になぜ「梅干し」が乗っているのか、不思議に思う人がいるようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本ではご飯の上に「梅干し」が乗っている弁当が多い理由を紹介する記事を掲載し、「おかずとしての役割以外にも理由があった」と驚きと共に伝えている。

 記事はまず、日本では多くの人が昼食の弁当を持参して仕事や学校へ行くと伝え、その弁当のご飯の上には「梅干し」が乗せてあることが多いと紹介。白米の上に赤い「梅干し」を乗せるのは「彩り」を添え、おかずとしてご飯と一緒に食べる以外にも深い意味があると論じた。

 その深い意味について記事は、赤い梅干しをご飯の真ん中に置くことによって「日の丸」を表現していて、弁当箱を開けた瞬間に日本の国旗を見ることによって「愛国心を育てている」と主張した。確かにご飯の真ん中に梅干しを置いた弁当は「日の丸弁当」と呼ばれるが、これは戦時中に奨励された背景を持つためであり、現代の日本人にとっては日の丸弁当と愛国心は無関係だろう。

 中国では愛国心を高める標語が街の至るところに掲げられている。また、学校でも「愛国」に関する教育も施されているゆえ、「愛国」に関する話題に敏感に反応する。それゆえ中国人は日本の日の丸弁当を見ると、どうしても愛国に結びつけて考えてしまうのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)