中国人の平均寿命も伸びつつあるが、世界で最も長寿の国である日本とは10歳ほどの差がある。中国メディアは「日本人の長寿の秘訣は一体何なのか」と疑問を投げかけた。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 日本人の平均寿命は年々伸びていて、2017年の平均寿命は女性が87.26歳、男性が81.09歳で過去最高を記録した。中国人の平均寿命も伸びてきているが、日本との間には約10歳もの開きがあるという。中国メディアの捜狐は14日、「日本人が平均寿命中国人を遥かに上回っているのはなぜか」と疑問を投げかけ、両国の生活習慣を分析する記事を掲載した。

 記事は、中国人の平均寿命も伸びつつあると指摘する一方、世界で最も長寿の国である日本とは10歳ほどの差があると強調し、「日本人の長寿の秘訣は一体何なのか」と疑問を投げかけた。

 統計上の数値だけで、すべての日本人は病気が少なく、健康で長生きすると言えるわけではないが、日中の生活習慣の違いは少なからず我々の健康状態に影響を与えると言えるだろう。

 記事は日本人の生活習慣のなかで長寿に関係すると思われる点をいくつか指摘した。たとえば、日本の食習慣のうち「素材の味を活かした薄い味つけと調理法」は、中華料理に多い「油を多く使った濃い味付け」とは大きく異なるとし、和食は食材の栄養素を効率良く摂取でき、しかも油や塩分の過剰摂取を避けることができると主張した。他にも「日本人が愛飲する緑茶は、殺菌効果や抗酸化作用、またコレステロールを抑制する効果が期待できるなど、健康維持に役立つ働きがある」と指摘した。

 この他にも、日本人の「腹八分目、適度な運動、油と塩分を控える」などの生活習慣は、中国でも増加している「心臓病、糖尿病、脳梗塞」といった生活習慣病の予防に効果がある習慣として、中国人も知識としては知っている。ゆえに特に目新しい健康法とは言えないが、「日本人の多くは退職を遅らせることを選択し、退職後も社会活動に積極的に参加する」と主張し、心身共に活動し続けることが日本人の長寿の秘訣であると指摘しているのは興味深い。

 中国人男性は一般的に60歳で定年になるので、日本人が65歳まで現役で働き、更に70歳まで退職を伸ばすことを希望する人がいることは中国人に衝撃を与えているが、生きがいを持って働くことは健康維持に役立つという秘訣には説得力を感じたようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)