ZOZOの前澤社長が1月5日にぶち上げた「総額1億円をプレゼント」のお年玉キャンペーン。締め切りの7日深夜にはフォロワーは600万人を超え、リツイートは560万以上というお祭り騒ぎとなった。

1月7日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)でもこのニュースを取り上げると、経済評論家の勝間和代さんは「1億円は広告費として安いくらいです」などと解説した。

敏腕編集者として知られる幻冬舎の箕輪康介氏も、「1億円をばらまいているだけと言う人もいますが、1億円の広告費でこれだけフォロワーが増えて、ニュースに取り上げられる。こんなにハマった施策は最近見たこと無いですよね」と絶賛している。(文:okei)

フォロワーを増やして「ZOZOのリピーターにさせる自信がある」と分析


さらに箕輪さんは、ただ「1億円があってもできない」と見ている。「去年、前澤さんが自分をずっと露出して、剛力さんの件やバスキアの絵を123億で買ったとか月に行くとか、そういうストーリーがあって前澤さんのキャラが認知されてていたからこそ、これだけドカンとバズった」と指摘する。

勝間さんも「1億円の広告費は安いですか?」と問われると、「安いです」とキッパリ。

「毎年すしざんまいがマグロを買いますよね。あれが3億円なんですよ。だったらこっちの1億円の方が使い勝手がいいですよね」
「しかも1億円でこれだけフォロワーが増えましたから、何かすれば(ZOZOに)アクセスしてくれるし、何よりこれでZOZOに興味を持ってくれる人が増えましたので」

と、前澤社長の戦略・意図を分析した。

「たぶん前澤さんは、(ZOZOに)行けば何か買ってくれると思ってるんですよ。リピーターにさせる自信があるから、『自分が広告塔になってZOZOにアクセスさせよう』と、それだけだと思います」と語る勝間さん。さらっと「1億円なんて安いくらいですよ」と解説した。

10人に1000万円より、「100人に100万円あげるほうが、間違いなく宣伝効果が続く」

この件について、高須クリニック院長の高須克弥さん(73)は、ツイッターで「前澤さんのお年玉は宝くじみたいだ 面白い。だったら10人に1000万円あげるほうが夢があるのに…」とツイートしている。

番組が街頭インタビューで「100人に100万円と10人に1000万円、どちらが夢があるか」聞いたところ、丁度半々で意見が分かれていた。ただ、100人を選んだ人たちは、「当たる確率が高いから」「10人に1000万円だったらフォローしてなかった」としている。前澤社長が10人より100人のほうがいいと考えたのは間違いないだろう。

箕輪さんも、100人に100万円あげるほうが、間違いなく宣伝効果が持続するとコメントしている。「前澤さんがそれを意図しているか分からないですけど」と前置きし、

「この次の展開としては、100万円を渡した後そいつらがまた騒いで、お祭り騒ぎになる。10人が騒ぐより100人が100万円もらったぜーって騒いで、『こういうことに使ったよ、前澤さんありがとう』とツイートすれば、この宣伝効果は永遠に続く」

と鋭い分析をしていた。10万円を1000人でもダメで、まさに「100人に100万円」は絶妙な数字であるようだ。