おせち料理に挑戦したいけど、難しそうな印象をもっている人も多いはず。でもじつはトースターや電子レンジを使って簡単につくれるのです。

シンプルな手順でつくりやすい伊達巻きと田づくりのレシピを、料理家の大原千鶴さんに教わりました。

トースターでつくる伊達巻きと、お酒に合う田づくりのつくり方



●伊達巻き


トースターで簡単!ふわふわ食感の伊達巻きふわふわ食感の秘密は、はんぺん! トースターでつくれる手軽さも魅力。

【材料(16×24cmの天板1枚分)】
・卵 4個
・はんぺん 1枚(120g)
・砂糖 大さじ3
・みりん 大さじ1
・薄口しょうゆ 小さじ1

【つくり方】
(1) すべての材料をフードプロセッサーに入れ、なめらかになるまでかくはんする。

(2) 天板(または耐熱のバット)にクッキングシートを敷いて(1)を流し込み、平らにならす。オーブントースター(1000W)で表面にきれいな焼き目がつくまで、15分ほど焼く。

(3) クッキングシートを外し、焼き目を下にして巻きすにのせ、端からきゅっと巻く。輪ゴムでしっかりとめ、小皿などに立てた状態で冷ます。冷めたら巻きすを外し、1.5cm幅に切る。
[全量565kcal]

<POINT>

竹串を刺してなにもついてこなければ焼き上がり。焼き色をつけることで、切ったときの断面がきれいに仕上がる。


焼き上がったらすぐに巻くのがコツ。手前に浅く2〜3本切り目を入れておくと巻きやすい。


横に寝かせて冷ますと底になった部分がぺちゃんこになってしまうので、小皿などの上に立てて冷ます。

●田づくり


食べる煮干しを使ってさくっと軽い食感に。ピリ辛味がお酒のあてにもぴったりです。

【材料(つくりやすい分量)】
・煮干し(食べるタイプのもの) 20g  
・A[砂糖 大さじ1と1/2、酒、水 各大さじ1、しょうゆ 大さじ1/2]
・いりゴマ(白)、七味唐辛子 各適量

【つくり方】
(1) 煮干しをクッキングシートにのせ、電子レンジ(600W)に1分30秒〜2分かける。冷めたらポキンと折れるくらいにする。

(2) フッ素樹脂加工のフライパンにAを入れ、泡が立ってあめのようになるまで煮つめて火を止め、(1)を加えて手早くからめる。

(3) (2)にいりゴマ、七味唐辛子を混ぜ、クッキングシートに広げる。固まらないうちに、食べやすいように5〜6尾ずつにまとめて冷ます。[全量155kcal]

<POINT>

調味料は、箸の先につけて広げ、細く糸を引くくらいまで煮つめる。


熱いうちに小分けにしてから冷ますと、つめやすく、見た目もきれいに。

●教えてくれた人
【大原千鶴さん】

京都の料理旅館「美山荘」
に生まれ、幼い頃から里山の自然を生かした料理に親しむ。結婚してから料理研究家として活躍。3人の子育てをしながら、つくりやすい家庭料理を提案

<撮影/内藤貞保 取材・文/ESSE編集部>