黒澤明の監督作『羅生門』が、スティーヴン・スピルバーグが設立した製作会社アンブリン・エンターテインメントによってテレビシリーズ化の企画開発中にあると海外メディアが報じた。

芥川龍之介原作の短編小説『藪の中』を原作にし、ヴェネチア国際映画祭で金獅子を受賞した『羅生門』は、平安時代を舞台に、深い森の中で起きた殺人事件に関わった人物とその死体の発見者一人ひとりの証言が食い違うことから起きるミステリー。文字通り真相が「藪の中」にある裏に、人間の本質を描き出した古典的名作で、黒澤明と橋下忍によって執筆された脚本から生み出されたそのストーリーはもちろん、日本が世界に誇る撮影監督・宮川一夫による絵巻物のような流れる映像美と撮影手法が絶賛された。

現在、スティーヴン・スピルバーグの制作会社アンブリン・テレビジョンによって企画開発中にあるテレビシリーズは全10話を予定。それぞれの人物の視点から殺人事件についての証言があり、すべてのエピソードを観ることで、深い森の中で実際に何が起きたかを観客が知ることになるという構成になるという。

参考:https://www.indiewire.com/2018/12/rashomon-tv-show-in-development-at-amblin-1202029198/

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