メルボルン・ビクトリーのMF本田圭佑【写真:Getty Images】

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下部組織で育ったシドニーFCのMFレートルは、本田の経験と密集地帯でのプレーを評価

 メルボルン・ビクトリーのMF本田圭佑は、25日に行われたAリーグ第5節シドニーFC戦に先発出場し、自身で得たPKを沈めて2-1の勝利に貢献した。

 決勝PKで2試合連続ゴールをマークした背番号4に対し、対戦相手も「素晴らしいプレーヤー」「スマート」と賛辞を送っている。

 本田がネットを揺らしたのは、1-1で迎えた後半25分だった。ペナルティーエリア手前からのパスに抜け出した本田は、そのままエリア内に進入すると、シュートを警戒した相手DFの体を投げ出すタックルに遭い、転倒させられてしまう。これがPK判定となり、キッカーを務めた本田は、相手GKの逆を突くキックでゴール左隅に流しこんだ。

 試合はそのまま2-1でメルボルン・Vが勝利し、チームはリーグ3連勝を飾った。一時は最下位に沈んでいたが、一気に2位まで浮上。なかでも、本田は5試合で3ゴール3アシストと大車輪の活躍を披露し、チームを牽引している。

 ケビン・マスカット監督は試合後、「見ているのが楽しい」「ホンダは試合に大きな影響を与えた」と絶大な信頼を寄せたが、対戦相手も本田の存在感には目を奪われたようだ。オーストラリア紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」は、シドニーFCのオーストラリア人MFパウロ・レートルのコメントを紹介している。

「彼は素晴らしいプレーヤーだ。経験を上手く使っている。もしかしたらかつてほどの精度はないのかもしれないが、非常にスマートなプレーヤーで密集地帯でも良かった。彼が見せたちょっとしたトリックも目にすることができたはずだ。彼はボールを素早く動かすし、非常に良いね」

 記事では、「レートルはホンダからのレッスンを受け止める」との見出しで特集。メルボルン・Vの下部組織で育った25歳のレートルにとっても、本田のプレーは刺激になったようだ。(Football ZONE web編集部)