中国メディアは、日本と中国の仏教はさまざまな点で異なっていることを強調しつつ、「寺院」そのものにも大きな違いがあることを伝えている。(イメージ写真提供:123RF)

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 仏教はインドで生まれ、中国や朝鮮半島の渡来人を通じて日本にもたらされたものだが、現代における日中の仏教には大きな違いが存在する。たとえば日本の仏僧は結婚して子をもうけ、肉を食べ、酒を飲むこともできるが、中国の仏僧は妻帯肉食は禁じられている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本と中国の仏教はさまざまな点で異なっていることを強調しつつ、「寺院」そのものにも大きな違いがあることを伝えている。

 記事は、中国国内にある一般的な寺院と日本の一般的な寺院は「大きくかけ離れた存在だ」と指摘。たとえば、中国の寺院では参拝者は寺の境内で焼香をするのが一般的だが、線香を束ねていた紙や線香の灰が散乱しているのがごく当たり前の光景であると指摘し、「清掃するだけでも時間がかかってしまうほど雑然としている」と紹介した。

 また、中国の寺院では信仰心の厚い人びとが祈りや願い事をするために詰めかけると紹介したほか、新年になると縁起の良い焼香の煙を求めて「押し合いへし合い」をすることも珍しい光景ではないと指摘し、中国の寺はまるで生鮮市場のように賑やかなのが通常であると強調した。

 一方、日本の寺院は中国のように賑やかな場所ではなく、むしろ神聖で静寂に包まれた場所であると指摘。観光地となっている寺院は多くの参拝客で賑わうことはあっても、中国の寺院のように線香を束ねていた紙が散乱することはなく、整然としていると紹介し、「日本と中国では同じお寺であっても、雰囲気はまったく違っている」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)