【日本代表レポート】青山敏弘の言葉から紐解く森保ジャパンの調子の見分け方
試合後、報道陣の前に現れた青山敏弘の表情は曇っていた。3-0の完封勝利にも「まだまだです」と声のトーンが暗い。
前半のチームの停滞が理由かと聞くと「そうですね。みんな試合への入りが固かったし、相手の違うリズムに対応するのに少し時間がかかった」と認める。その調子が出ないチームに刺激を与えるように、前半途中で青山はセンターバック2人の間に入り、3バックの形を形成した。
森保監督は、斜めにパスをする、すばやく両サイドの前にボールを送るトレーニングを繰り返している。その考え方ならば3-4-3のほうが4-3-3よりも多くのパスコースを作れる。森保監督の戦術を一番理解している青山が、最終ラインに入ったのではないか。
ところが青山は「できれば最終ラインに落ちたく(下がりたく)はないですね」と言う。青山が下がるのは、チームがうまくいっていないときで、トレーニングでもそういう悪い場面を想定して試していたそうだ。そして守備ラインとうまくいっていないことを会話しながら確認し、この日はときとして最終ラインに入ったのだ。
別の選手はトレーニングでは4バックだけを試していると証言した。この青山の話と合わせると、森保監督の基本は4バック、そしてボランチの選手が下がったときは、チームが苦しんでいると判断できるだろう。
もっとも、コスタリカ戦に続いてパナマ戦も完勝した。その結果では満足できないのか。そう聞くと青山は「それは監督もそうじゃないですか」と語り、悔しそうな表情を浮かべていた。
【森雅史/日本蹴球合同会社】
前半のチームの停滞が理由かと聞くと「そうですね。みんな試合への入りが固かったし、相手の違うリズムに対応するのに少し時間がかかった」と認める。その調子が出ないチームに刺激を与えるように、前半途中で青山はセンターバック2人の間に入り、3バックの形を形成した。
森保監督は、斜めにパスをする、すばやく両サイドの前にボールを送るトレーニングを繰り返している。その考え方ならば3-4-3のほうが4-3-3よりも多くのパスコースを作れる。森保監督の戦術を一番理解している青山が、最終ラインに入ったのではないか。
別の選手はトレーニングでは4バックだけを試していると証言した。この青山の話と合わせると、森保監督の基本は4バック、そしてボランチの選手が下がったときは、チームが苦しんでいると判断できるだろう。
もっとも、コスタリカ戦に続いてパナマ戦も完勝した。その結果では満足できないのか。そう聞くと青山は「それは監督もそうじゃないですか」と語り、悔しそうな表情を浮かべていた。
【森雅史/日本蹴球合同会社】