まだ残暑が感じられるといえ、秋の足音も聞こえ始めてきた今日この頃。秋の風物詩として紅葉狩りを今から楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。

秋になると葉が色づくのはドイツでも同じ。ライン川沿いなどワイン生産が盛んな地域では、黄色く色づいたブドウ畑といったドイツならではの紅葉風景を楽しむことができます。

フランクフルトから1時間の場所にあるリューデスハイムは、数あるブドウ畑のなかでもアクセスのしやすさと美しさがそろったオススメの場所。町の背後に広がるぶどう畑が一面黄色に染まり、哀愁のある景色が旅情を感じさせます。

この時期リューデスハイムに行かれる方は、ゴンドラでニーダーヴァルト記念碑まで行ってみてください。

夏には青々とした葉が茂った爽やかな風景が見られましたが、秋になるとその雰囲気も一変。そこにいる者を、どこか胸が絞めつけられるようなメランコリックな気分にさせるのです。

ニーダーヴァルト記念碑の周辺はハイキングコースにもなっています。秋晴れの気持ちが良い日には、こちらの散策も気持ちが良くておすすめ。コースはなだらかな道が続くので、靴もスニーカーで十分です。

ハイキングコースでは基本的にブドウ畑沿いや森の中を歩いていきますが、ライン川が見渡せる展望スポットがいくつかあります。

そのなかのひとつである「リッターサール」という展望台。

ここからは黄色く色づいたブドウ畑の斜面のほか、ライン川の対岸にはラインシュタイン城、さらに奥にはライヒェンシュタイン城がそびえている様子が見えます。この2つの城は城博物館になっているほか、古城ホテルやカフェも併設されています。

リューデスハイムからライン川を下った場所にあるバッハラッハという町も、美しい紅葉が見られるスポット。町から斜面を上っていけば、眼下には日の光を受けて黄金のごとく輝くブドウ畑が広がります。

バッハラッハは木組みの家が並ぶ旧市街も美しいので、町の散策もあわせて楽しみましょう。

まるで一面黄色い絨毯のように一斉に色づくブドウ畑。年によって若干異なりますが、およそ10月下旬から11月上旬にかけて見頃となります。日本とはまたひと味違った、ドイツならではの紅葉も素敵だと思いませんか?

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