エドゥー(当時横浜フリューゲルス所属)が2位と3位にランクイン【写真:Getty Images】

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日本が誇る名FKキッカー中村のJ初ゴールが選出、草創期を彩ったレジェンドもズラリ

 Jリーグ公式YouTubeチャンネルでは様々な切り口の動画をサッカーファンに届けているが、リーグ元年となった1993年から2004年までに生まれた「記憶に残る伝説のフリーキック(FK)」を厳選し、ランキング形式で紹介している。

 10位は元日本代表MF奥大介(当時横浜F・マリノス)が2004年5月15日のジュビロ磐田戦で決めた一撃だ。美しい放物線を描いたボールがゴール左上に吸い込まれた。この年、横浜FMはJ1リーグ優勝を飾り、奥はベストイレブンに選出されている。

 日本が誇るFKの名手・元日本代表MF中村俊輔(ジュビロ磐田/当時横浜マリノス)が9位にランクイン。1997年5月3日のベルマーレ平塚戦でキッカーを託されると、壁の頭上すれすれを超えた鋭いボールがネットを揺らし、これが中村にとって記念すべきJリーグ初ゴールとなった。

 8位に元日本代表MF澤登正朗(1999年当時清水エスパルス)、7位に元ブラジル代表MFジーコ(1993年当時鹿島アントラーズ)らJリーグ草創期を彩ったキッカーが並び、6位は現在J1磐田の監督を務める元日本代表MF名波浩が1999年5月の鹿島戦で決めたポスト直撃の芸術的な一撃が選ばれている。

 トップ5には錚々たるレジェンドたちが名前を連ねた。5位は元ブルガリア代表MFフリスト・ストイチコフ(当時柏レイソル)だ。1998年9月12日のセレッソ大阪戦では約30メートルの位置から左足を振り抜き、弾丸シュートを叩き込んだ。

 4位は元日本代表MF岩本輝雄(当時ベガルタ仙台)が2003年10月18日のジェフユナイテッド市原(現千葉)戦で披露したワールドクラスの35メートル弾だ。やや長めの助走から左足を強振。弾丸のようなシュートが一直線にゴールへ向かい、豪快にネットを揺らした。


元ブラジル代表MFの40m弾は今も語り草、1位はタイトルの行方を左右した劇的弾

 JリーグFK列伝で必ずと言っていいほど名前が挙がる元ブラジル代表MFエドゥー(当時横浜フリューゲルス)が3位にランクイン。1994年4月9日の平塚戦、アウトサイドに引っ掛けるように放ったボールは鋭く回転しながら左のポストを叩き、そのままゴールに吸い込まれている。

 2位も同じくエドゥーが叩き込んだ衝撃の40メートル弾だ。1994年4月2日の磐田戦、自慢の左足を振り抜くとボールは急激なカーブを描きながらゴール方向へ向かい、全くスピードが衰えないままゴール左上のクロスバーをかすめて決まった。そのインパクトは計り知れず、驚愕の一撃は今でも語り草となっている。

 栄えある1位に選ばれたのは、元日本代表MF小笠原満男(鹿島アントラーズ)が2001年12月8日のチャンピオンシップ第2戦・磐田戦で決めた劇的弾だ。延長前半10分、相手ペナルティーエリア手前から放ったFKは、相手GKの逆を突いてファーサイドに突き刺さった。これがVゴールとなり鹿島のリーグ連覇が決まった。

 Jリーグ史を彩ったFKが約4分の動画にまとめられており、返信欄では「どれも良いゴール」「岩本輝雄やば」「エドゥーは格の違いを感じさせてくれた」「ストイチコフヤバすぎ」「やっぱり中村俊輔入ってますね」など様々な声が上がり、大きな反響を呼んでいる。


【ランキング一覧リスト】Jリーグ選定! 1993〜2004年「記憶に残る伝説FKトップ10」

 Jリーグが選定した1993〜2004年「記憶に残る伝説のFKトップ10」は以下のとおり(※カッコ内は当時の所属)。

10位 奥 大介(横浜FM) 2004年5月15日磐田戦
9位 中村俊輔(横浜M) 1997年5月3日平塚戦
8位 澤登正朗(清水) 1999年12月11日磐田戦
7位 ジーコ(鹿島) 1993年5月16日名古屋戦
6位 名波 浩(磐田) 1999年5月5日鹿島戦
5位 フリスト・ストイチコフ(柏) 1998年9月12日C大阪戦
4位 岩本輝雄(仙台) 2003年10月18日市原戦
3位 エドゥー(横浜F) 1994年4月9日平塚戦
2位 エドゥー(横浜F) 1994年4月2日磐田戦
1位 小笠原満男(鹿島) 2001年12月8日磐田戦


(Football ZONE web編集部)