【MLB】2018年は大谷翔平の年!? 米メディアが”認定”「誰もがそう記憶するだろう」
エンゼルスのプレーオフ進出予想確率はわずか0.8%…
エンゼルス大谷翔平投手が、米メディアから歴史に残る存在だと認定された。米スポーツ専門局「ESPN」公式サイトは、佳境に入る2018年シーズン後半戦に向けて、MLB全30球団の「現実的な目標」についての特集記事を掲載。10番目に登場したエンゼルスにとって、2018年は「誰もがショウヘイ・オオタニのデビューした年として記憶するだろう」と定義した。
「勝利だけがすべてではない」と題した特集では、前半戦を終えての30球団の収穫と誤算、そして今後目指すべき目標についてのアドバイスを掲載。各球団の今季の予想成績とポストシーズン進出確率も載っているが、エンゼルスの場合、シーズン勝ち星の期待値は全162試合のちょうど半分、81勝止まり。ポストシーズン進出確率は0.8%という厳しい数字が並んだ。前半戦終了時点でア・リーグ西地区4位、首位アストロズと14ゲーム差では反論できないところだが、エンゼルスの場合は大谷という特別な選手がいる。
「今年のメジャーリーグで起きたことのほとんどは、10年か20年を過ぎると思い出されることはない。しかし、誰もがこの年をショウヘイ・オオタニがデビューした年と記憶するだろう」
記事ではこう指摘しており、2018年シーズンは、ベーブ・ルース以来という二刀流の道を歩む大谷がデビューした年として、後年までメジャー史に刻まれると“認定”した。さらに「彼はあらゆる人の予想を超える打撃を見せた。そして、速球は全先発投手の中で2番目に速い平均球速を記録した」と、投打に規格外の活躍を見せたと称賛している。
もちろん、マイナス材料もある。右肘を故障した大谷はようやく投球練習再開の許可が下りたが、しばらくは打者としての試合出場に限られる。今後も右肘に心配の種を抱えたままでのプレーになるため、記事では「オオタニが早い段階で肘を故障したため、二刀流で長くプレーする姿を見ることができるか、疑問符がついた」と指摘している。
幸い、大谷の右肘は投球練習が再開ができるレベルまで回復したため、長期離脱を余儀なくされる手術は回避できた。記事では、エンゼルスの現実的な今後の目標として「オオタニが手術なしで回復し、当面はクリス・ブライアントのように打ち続けること」としており、現時点で最初の「目標」はクリアした形となる。投手としてメジャーのマウンドに戻るまで、2015年新人王で2016年MVPのカブスが誇るスラッガー、クリス・ブライアントのように打ちまくることができるだろうか。(Full-Count編集部)