ベトナムのスタバと言われている「ハイランズコーヒー(HIGHLANDS COFFEE)」をご存知でしょうか。2018年7月現在、ベトナム国内に87店舗を展開する大手コーヒーチェーンです。

ベトナムは、実はコーヒー豆の輸出量が世界第2位のコーヒー生産国。日本で一般的に飲まれているコーヒーは「アラビカ種」ですが、ベトナムで生産されるコーヒー豆は「ロブスタ種」です。

ロブスタ種はその独特な風味の強さゆえ、そのままブラックで飲むのにはあまり向きません。

そのため、いわゆるベトナムコーヒーは、上写真のような独特な器具(ステンレスフィルター)でゆっくりと抽出され、加糖練乳を加えて飲むのが一般的です。街中の小さなカフェや喫茶店では、いつでもベトナムコーヒー飲んで休憩する人たちの姿が見られます。

ここハイランズコーヒーの看板メニューも、やはりこのベトナムコーヒー。スモールサイズが29000ドン(約145円)、ミディアムサイズが35000ドン(約175円)、ラージサイズが39000ドン(約195円)と手ごろな価格も嬉しいです。

また、ベトナムコーヒーよりも若干値段が上がりますが、エスプレッソやアメリカーノ、カプチーノ、ラテ、モカ、キャラメルマキアート、フロートなどのメニューもあります。

こうした欧米風のメニュー展開が、ベトナムコーヒーのスタバと言われる所以かもしれませんね。

ハイランズコーヒーは自分でカウンターで注文してお金を払い、呼び出しベルをもらって席で待ち、ベルが鳴ったらカウンターに商品を受け取りに行くセルフサービススタイル。

なお、会計は現金のほかクレジットカードでの支払いにも対応しています。

店内はいまどきのおしゃれな感じですが、奥の壁画風アートにベトナムらしさを感じます。

店内の客層は若い人が多く、カップル、友人同士のグループ、パソコンを広げてノマドワークをしている人などさまざま。まさにスタバ的存在ですね。

ちなみに店の外にはテラス席があり、そちらは喫煙OKなので、年配の男性が煙草をくゆらせながら談笑していました。(ただし、テラス席は空調がきいていないのでかなり暑いです。街歩きの休憩目的なら涼しい店内がおすすめ。)

今回はベトナムコーヒーといっしょにベトナム名物の「バインミー」をいただきました。

バインミーはかつてベトナムがフランスに統治されていた時代に広まったとされる、バゲットにたっぷりの具材を挟んだサンドイッチ。パンは日本で食べるフランスパン(バゲット)よりも軽くて柔らかい生地です。

ハイランズコーヒーのバインミーは、ポークミートボール、ローストポーク&ポークソーセージ、ローストチキン、グリルドポークの4種類で、価格はいずれも19000ドン(約95円)。

今回はベトナムコーヒー(ミディアムサイズ)が35000ドン(約175円)、バインミーが19000ドン(約95円)で、お会計は54000ドン(約270円)でした。

全体的にリーズナブルな価格ですが、コーヒーよりもサンドイッチのほうが安いのは驚きです。

ちなみに、私が食べたポークミートボールはピリ辛のソースがかかっていたので、辛いものが苦手な方はご注意を。ローストポーク&ポークソーセージは辛くありません。

ハイランズコーヒーには、バインミーだけでなく、各種スイーツも揃っています。ケーキ類は19000ドン(約95円)〜29000ドン(約145円)とお手頃価格。

今回はピーチムースケーキをいただきました。ひんやりしたムースケーキと甘いベトナムコーヒーのおかげで、ピリ辛ミートボールのバインミーで辛くなった口の中がようやく落ち着きました。

ハイランズコーヒーではコーヒー豆やステンレスフィルターの販売もしているので、気に入ったら日本へのおみやげに買って帰るのも良いですね。

ハイランズコーヒー(HIGHLANDS COFFEE)は、ハノイ、ホーチミンシティ、ハイフォン、ダナン、カントーなど、ベトナムの多くの都市に店舗展開をしており、空港にも入っているので、ベトナム旅行をすればきっと見かけるのではないかと思います。

ハイランズコーヒー(HIGHLANDS COFFEE)は、日本にはまだ進出していないコーヒーチェーンなので、ベトナムに行ったらぜひ立ち寄ってみてくださいね。

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名称 ハイランズコーヒー(HIGHLANDS COFFEE)
店舗数 ベトナム国内に87店舗(2018年7月現在)
営業時間 店舗により異なる
公式サイト(英語) http://highlandscoffee.com.vn/en/