梅雨のどんよりを撃退!グリーンを取り入れてお部屋をさわやかに
梅雨が始まり、ジメジメした空気のせいで気分が憂うつになりがちな6月。そんな時季は、フレッシュなグリーンをインテリアに取り入れてみませんか?
植物がさわやかさを運んでくれるうえ、ひんやりとしたガラスやほうろうの花器を使えば、ぐっとお部屋の涼感がアップします。
上手にグリーンを飾るコツを、グリーン&フラワースタイリストのさとうゆみこさんに教わりました。
グリーンで涼しげなインテリアに棚やイス…高低差をつけるとグリーンがしゃれ見えする
インテリアグリーンの飾り方を決めるときは、どこから見ると植物がきれいに見えるかを見極めつつ、リズムをつけるのがポイント。
「いくつかまとめたり、高低差をつけたり、イスや棚にのせたり…。グリーンとコミュニケーションを取りながら、自分の家に合う飾り方を探してみてください」
●本や文具と一緒に飾る
文具などの日用品と一緒にさりげなく並べることで、インテリアの窮屈感が薄れ、抜け感を演出。本や雑誌など紙ものと一緒に並べる場合は、湿気の少ないサボテンがベター。
「ほうろうカップなどを鉢代わりに、小ぶりのものを選ぶとバランスよくまとまります」
●中サイズのものは台を使って高低差を出す
中サイズのグリーンをいくつか飾るときは、イスなどの台を使いながら高低差をつけるのがコツ。
「台にのせたものを頂点にした三角形をつくると、バランスよくまとまります」
●オープン棚に雑貨と並べて飾るときは4、5割の余白をつくる
オープン棚に飾るときに大切なのは余白。
「並べすぎると、グリーンも引き立たず不衛生に。まだ飾れるかなという程度に抑えると、清潔感が損なわれません」
●枯れ枝を無造作に束ねておしゃれなインテリアに
手入れいらずで、一年じゅう飾れるのが枯れ枝のよさ。
「多めにバサッと無造作に飾ると、スタイリッシュ。太さや長さをそろえてたくさん集めると、迫力が出ておしゃれに見えます」
●折れた枝葉は水に挿して葉を楽しみつつ根を育てる
折れてしまった枝葉は水に挿しておくと、根が出て復活する場合も。
「根が出るかは種類によりますが、意外とすぐには枯れないもの。飾りながら植物のたくましさが実感できますよ」
●意外な雑貨も花器として使用
喫茶店風のトレーや薬品ビン、アンティークのほうろうのミルク入れなど、本来の用途にとらわれず、意外な雑貨も花器に活用。
ガラスやほうろうのひんやりした素材感が涼を運び、蒸し暑い時期のインテリアにぴったり。使わないときはオープン棚に並べて、見せる収納に。
グリーンを飾ってみたいけれど、枯らしてしまいそうで心配…という方も多いのでは。注意したい育て方のポイントや、グリーンの選び方のコツをご紹介します。
●水はあげているのになんだか元気がない!
飾っている場所や水やりの頻度がグリーンに合っていない可能性があるので、環境を変えてみて。水やりを控えたり、風通しのいい場所に移動させたり、毎日植物を観察しながら様子をうかがってみましょう。
●虫がついてしまったらどうすればいいの?
ホースやシャワーなどを使って、強めの水流で洗い流せば小さな害虫は取れます。それでもだめなら市販の殺虫剤を使用しましょう。普段からこまめにシャワーをかけたり、広い葉は水ぶきすると予防に。
●初心者にも育てやすいグリーンは?
アイビーやウンベラータといった、定番品種は強くて育てやすいです。比較的乾燥に強いサボテンやエアプランツ、多肉植物なども初心者向け。とはいえ、自分が気に入ったものを飾って楽しむのがいちばん!
●わが家のインテリアに合うグリーンの選び方は?
インテリアが甘めなら、グリーンは葉が硬くてトゲトゲした、ハードなフォルムのものにするなど、あえて逆テイストを選んで甘辛ミックスに。いくつか買ってみて、実際に合わせながら探るとよいでしょう。
●教えてくれた人
【グリーン&フラワースタイリスト さとうゆみこさん】
フラワーショップ、インテリアショップ、専門学校講師を経て、グリーンスタイリストやアドバイザーとして活動。「green&knot」でアレンジメントのレッスン情報を発信
<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>