織田裕二&鈴木保奈美、27年ぶりの共演に「期待しすぎは禁物」の理由
織田裕二と鈴木保奈美が、ドラマ『東京ラブストーリー』以来、27年ぶりに共演する予定であることが、話題を集めている。
10月スタートのフジ月9ドラマで、織田裕二が08年の『太陽と海の教室』以来10年ぶりに主役を演じると報じられた。
内容は、アメリカの人気ドラマ『SUITS』のリメイク作品とのこと。エリート弁護士と天才的な部下がタッグを組み活躍するというもの。その弁護士役を織田裕二、部下をHey! Say! JUMPの中島裕翔が演じるとされている。鈴木保奈美は、織田が演じる弁護士事務所の所長役として出演するというのだ。
「ずっと実現しなかった、カンチとリカの共演、しかも月9。相当な驚きですね」
と、あるテレビ関係者は言う。
逆に足を引っ張る可能性も
「依然苦戦の続くフジ、近年ヒット作に恵まれない織田さんにとっても、期待するところは多いのではないでしょうか」
公式発表もない段階での盛り上がりから、その期待がうかがえるが「いくら伝説の月9コンビとはいえ、期待しすぎは禁物です。ただかつての2人が共演というだけでは少し厳しい気もします」と、前出のテレビ関係者は言う。
「たとえば、春クールドラマ『花のち晴れ』(TBS)。言うまでもなくゼロ年代の大ヒット作『花より男子』の続編作品として注目を集めましたが、視聴率は全話ヒトケタと期待値を大きく下回ったといえます。
フジでは数年前にW浅野が久しぶりに共演した、トレンディドラマの名作『抱きしめたい』の続編を放送しましたが、期待ほどの結果は得られませんでした。原案となる『SUITS』の人気が高いだけに、キャスト以上に作品内容で勝負できればという気がします」
“織田と鈴木の久しぶりの共演!” と盛り上げることが、逆に足を引っ張る可能性もあると、あるドラマ評論家は指摘する。
「『東京ラブストーリー』! とか、織田裕二と鈴木保奈美が27年ぶりの共演! とかで、逆に見ない層がそれなりにいると思います。ドラマはおそらく織田さんと中島さんがメインの作りで、鈴木さんはそれほど登場シーンは多くない気はします。
2人がガッツリ絡む場面があまりないとしたら、『東京ラブストーリー』を期待して見る人はそれ以降、見なくなってしまう可能性もありますね。正直、今は織田さんの名前だけで高視聴率をとるのは厳しいと思いますので、弁護士のバディ物として、作品の魅力を押し出せればいいのですが」(同・ドラマ評論家)
鈴木保奈美の登場について、前出のテレビ関係者はこう言う。
「夫である石橋貴明の新番組『たいむとんねる』が、現在2〜4%台の視聴率で苦戦中ということも影響していると言われています。かつても、とんねるずの番組が低迷しそうになったときに、女優復帰して活躍するなど、夫のピンチを助けてくれるイメージは強い。
今回も月9の話題性で、夫の番組も印象付けようという狙いがあるのではないでしょうか。『たいむとんねる』は月曜23時から。ドラマは22時で終わりますので、この1時間の間にチャンネルを変えられてしまわないことを願いたいところですが(笑)」
ドラマの正式な発表の際には、『東京ラブストーリー』以来の二人の共演を超える、さらなる驚きが待っているかもしれない。
<取材・文/渋谷恭太郎>