高畑充希 撮影/廣瀬靖士

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「家に帰ってから仕事の話をすることってないんです。ごくたまに、モヤッとした気持ちを持ち帰ってきて、ちょっと荒れちゃうこともあるけど、友達とごはんを食べたり、飲みに行ったりすることで忘れちゃうタイプです(笑)」

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 テレビ、映画、舞台と幅広いステージで活躍し、どの作品にも彼女らしい足跡を残していく高畑充希(26)。「脚本を読んで、どうしても出演したいと思った」と、彼女の心を動かした作品が、スペシャルドラマ『68歳の新入社員』(カンテレ・フジテレビ系、6月18日夜9時〜10時48分)。

 高畑が演じる営業部主任に抜擢(ばってき)されたOL・工藤繭子のもとに、定年退職しリタイア生活を送っていた仁井本和夫(草刈正雄)が部下として入社してくることから物語がスタートする。はじめは40歳年齢の違う“新入社員”の仁井本に、タメ口できつくあたる繭子だが、時間を重ねる中で徐々にふたりの関係に変化が起こっていき……。

「仁井本を演じられている草刈さんとふたりで話をするシーンがけっこう多いんですけど、楽しすぎてどうしようって(笑)。セリフもすごく素敵だし、幸せだなと思って撮影をしています。草刈さんとは初共演なんですが、10年ほど前にお会いしたことがあって。娘さんと共演したときに、おうちに遊びに行かせていただいたんです。一瞬“あっ、おじゃましてます”ってご挨拶したくらいだったんですけど、ちょっとご縁を感じています」

 仁井本が仕事のパートナーであり友人となって繭子を支えるなら、プライベートでは同棲中の恋人で自宅でカフェを営む癒し系男子・諒(小瀧望)が待っている。

「繭子が唯一、弱い部分を見せて、甘えたりできる相手が諒。働く女性にとったら、諒って理想の男性だと思います。料理を作って待っていてくれて、仕事の話もちゃんと聞いてくれる。でも、私なら、ちょっと怒ってほしいかな。ぶつけても、ぶつけがいがないというか……。以前、出演した映画『植物図鑑』の相手も、諒みたいな彼氏だったんです。だから、世のハードに働く女性たちが求めている男性像なのかなと思って。本当にいたらいいですよね。でも、それ以前に、家に電気がついているだけでもいいなと思う」

 明かりのともっている家に帰ると、笑顔で彼が待っている。そんな生活をすぐにでも手に入れたいと思うかを聞くと、

「どっちかな? あったらあったで幸せだろうし、そうじゃないならないで自由が手に入る。私、結構、その場の思いつきで動いちゃうタイプなんです。だから、う〜ん、どっちも捨てがたいですね」

 そう語る高畑。最近の“思いつき”行動はニューヨークひとり旅だったそう。

「ここ数年間、忙しくて追いかけられている感じがしていたんです。でも、ちょっと休んでみたら、やりたかったことが見えてきて。また、ちゃんと欲が出てきました。忙しいときって、見えなくなっちゃうんですよね。やりたいことですか? やっぱり、ミュージカルじゃないですかね。うん、やっぱり、やりたいですね。あっ、ドラマもね、やりたいです。ドラマもやろうっと(笑)」

NYひとり旅

「ノリで行ってきました(笑)。お休みいただけたし、行こうかなって。英語もできないのに。前半は、ちょっとだけ友達がついてきてくれて、後半はひとりだったんです。すごく自由だなと思いました。日本にいるとなかなかできないことも多いけど、ひとりでガシガシ地下鉄に乗って、芝居を見に行ったり、ふらっとレストランに入ったり、美術館にも行きました。今までも、できたかもしれないけど、どこかで自分が“日本ではできない”って思い込んじゃっていたのかなって。本当にすべてが面白かったんです。海外に行く手続きとかをやりながら、大人になったな自分、とも思って(笑)」