(左から)川島、岡崎、本田、香川、長谷部【写真:Getty Images】

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西野監督がベテランの経験を重視 若手は「超えることを考えなければいけない」

 日本サッカー協会は31日、都内で記者会見を開き、来月開幕するロシア・ワールドカップ(W杯)に挑む日本代表メンバー23名を発表した。

 壇上で運命のメンバーリストを読み上げた西野朗監督は、経験豊富なベテラン中心となった選考について、「若い選手、これからのサッカーを担っていく選手たちは、もっとそういう選手たちを超えることを考えなければいけない」と、若手のさらなる奮起を促した。

 日本代表は前日のガーナ戦(0-2)のスタメン平均年齢が「29.5歳」と高く、ロシアW杯に向けてベテランの経験を重視した起用が浮き彫りとなっていた。

 そうしたなか、この日発表されたW杯メンバー23名の発表で、落選したのは23歳の浅野拓磨(ハノーファー)、22歳の三竿健斗(鹿島アントラーズ)、21歳の井手口陽介の20代前半の若手3選手となった。よりベテランがチームに残る形となった選考について問われた西野監督は、「実績のある、経験値のある選手だけではないと思っています」としながらも、「若い選手、これからのサッカーを担っていく選手たちは、もっとそういう選手たちを超えることを考えなければいけない」と、若手に実績豊富なベテラン勢を上回る決定打が少なかったことを示唆した。

「今、経験値のある選手たちも、非常に良いパフォーマンスをしているので、そういうバランスを取ったチーム編成をできるのが理想だとは思います」


W杯6大会の日本代表メンバー「平均年齢」

 招集全メンバーの平均年齢は、ガーナ戦の「27.5歳」からさらに上がって「28.2歳」に。これは過去5大会の平均年齢と比べても、最も高くなっている(過去5大会の平均年齢はW杯開幕時点のもの)。

[W杯6大会の日本代表メンバー平均年齢]
1998年フランス大会:25.3歳
2002年日韓大会:25.3歳
2006年ドイツ大会:27.2歳
2010年南アフリカ大会:27.8歳
2014年ブラジル大会:26.8歳
2018年ロシア大会:28.2歳

 奇しくもこれまでの“最年長”だったのは、海外開催のW杯で初めてベスト16進出を果たした10年南アフリカ大会の「27.8歳」だった。西野監督は選手の“経験値”を信じ、「歴代最年長チーム」でロシアW杯での躍進を狙うことになった。


(Football ZONE web編集部)