15試合連続未勝利という中で、先週末にホームで2位シャルケを迎え撃ったハンブルガーSV。そこでマン・オブ・ザ・マッチに輝く活躍をみせたのが、身長163cmの日本人ドリブラー、伊藤達哉だ。

この日はじめてブンデス1部でフル出場、1アシストをあげた同選手は、試合後はファンからスタンディングオベーションで迎え入れられ、さらにチームメイトのファン・ドロンゲレンからは世界的スターのメッシと比較し「リオネルと呼ぶよ」とまで賞賛。一時ユニフォームが完売になるなど盛り上がりを見せている。

そんななか大衆紙ビルトは、かつてドイツ代表としてワールドカップ優勝を果たした名選手ギド・ブッフヴァルト氏が、伊藤達哉には今夏ロシアで行われるワールドカップ出場の可能性があると語ったことを伝えた。

記事によれば、同氏は「達哉にはまだ、ワールドカップへのチャンスがあると思う」と述べ、先月U21代表から初招集を受けたばかりの攻撃的MFについて「彼のスタイル、常に1vs1を仕掛けていくというのは、ピッチにおいて特別な武器の1つになるんだ」と、W杯の秘密兵器として挙げている。

かつて浦和レッズで選手、そして監督としても在籍し、日本サッカーをよく知る人物でもあるが、「彼は日本代表における、重要なファクターになる可能性があるだろう。伊藤のような選手は、常にチームで必要とされるものだ」と言葉を続けた。

さらにビルト紙によれば、先日ハリルホジッチ監督の後を受けた西野新監督が伊藤に注目しており、4月28日に行われるヴォルフスブルクvsハンブルク、もしくはその1週間後のハンブルクvsフランクフルト戦を視察するという。

だがなにより伊藤としては、先日のシャルケ戦での好調ぶりをこのまま継続していくこと、そしてハンブルクで奇跡の1部残留を果たすことに100%集中していくことが先決だ。