ソフトバンク・笠原大芽がシート打撃に登板【写真:藤浦一都】

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シート打撃では143キロを計測「順調だと思う」

 ソフトバンクの左腕・笠原大芽が11日のシート打撃に登板。打者7人と対戦し、松田宣浩に左越え本塁打、内川聖一にライト前ヒットを許したものの、明石健志から空振りの三振を奪うなど、まずまずの好投を見せた。

 笠原は最初の打者・栗原陵矢をショートゴロ、続く明石を空振り三振、今宮健太をライトフライに打ち取るなど順調な立ち上がりを見せたが、続く松田には122キロの縦のスライダーを左翼スタンドへと運ばれた。松田は満員のスタンドに向かって、今年初の「熱男」コール。献上してしまった笠原は「盛り上げちゃいましたね。テレビ出ますよね、これ」と苦笑い。それでも「この時期で143キロ出たし順調だと思います」と表情は明るい。

 この日は「まっすぐ中心でストライクゾーンに投げ込むことだけを考えていた」という笠原は「高さもよかったと思いますが、もう少し腕を振りたかったですね」と反省も忘れない。

 同じ左腕の笠谷俊介も好調にアピールを続けており、これからも開幕1軍への生き残り競争は激しさを増していくはずだ。「このままオープン戦までアピールを続けたい」と語る笠原は、キャンプ後半も1軍のマウンドだけを懸命に追い続ける。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)