「自動車産業以外にもアプローチしたい」と話す明治電機工業の安井善宏社長(撮影:佐谷恭)

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電気機器、計測器、省力化用機能部品の販売や輸出入などを手がける明治電機工業<3388>が5日、ジャスダックに上場した。初値は公募価格2600円を34.6%上回る3500円だった。初日の終値は3260円だった。

 1920年創業の同社は、モーター修理と電気機器の販売から事業をスタートさせた。バブル期ごろに株式上場を目指したが断念し、物流センターの一本化などでコストダウンを図り、ようやく体制が出来上がったため、株式公開に踏み切った。

 東京都中央区の東京証券会館で同日開かれた上場会見で、安井善宏社長は「現在はトヨタ自動車グループへの売上げが大部分。今後は他の自動車メーカーや自動車産業以外にもアプローチしたい」と話した。今期の業績は好調で、9月に業績予想を上方修正したが、「取引先の状況を見てもらえれば」と述べ、さらなる上方修正の可能性を示唆した。

 同社の05年3月期の連結決算で、売上高は472億2300万円、経常利益は14億4300万円、純利益は7億6700万円だった。06年3月期の業績予想は、売上高が前期比10.4%増の521億2800万円、経常利益が同23.4%増の17億8000万円、純利益が同29.1%増の9億9000万円を、それぞれ見込んでいる。【了】

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