マイケルさん自身も、最悪な状況になるまで放置しデイビッドさんに相談のアポイントメントを取るまでに約1年の月日を要したという。しかし2017年11月、ついにマイケルさんは笑顔を取り戻す決心をした。

デイビッドさんと同僚らは、虫歯でボロボロになったマイケルさんの歯27本を抜歯し新たな歯を挿入した。歯肉部分が癒えるのは4月頃とされており、その後12のインプラントを顎骨部分に挿入し、ブリッジを併用して治療を受けるという。全ての治療が終わるのは8月の予定だそうだが、再び笑顔を見せることができるようになったマイケルさんは、今では炭酸飲料を一切口にしておらず、一日3食プラス果物のヘルシーな食生活に戻った。今後はデイビッドさんのすすめもあって、栄養士と心理療法士に会い更なる食生活の改善を図る計画をしているという。

パートナーと今年の大晦日に結婚式を挙げる予定のマイケルさんは、「リンダを含め家族全員がとても喜んでいます。結婚式の写真撮影には自信ある笑顔で望みたいと思っていたので、この結果をもたらしてくれたデイビッドさんと同僚たちにはとても感謝しています。かかった費用は私の仕事の年収以上ですからね。鏡を見てもいまだに信じられないくらいです。以前は買い物に行く時も俯いてなるべく早く買い物を済ませるようにしていましたから。もうそんな必要はなくこれからは笑顔を見せられます」と喜びを露わにしている。

マイケルさんは自分のストーリーをメディアで公表することで、糖分過剰摂取の警告と口腔ケアの注意喚起を促している。またデイビッドさんもこの件をサイモン・ハリス保健大臣に報告、今後は口腔ケアが国の健康対策の課題の一つとして身近に取り上げられることを望んでいる。

画像は『The Irish Times 2018年1月22日付「Man with fizzy drink addiction gets 27 rotten teeth removed」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)