木村拓哉は宿敵『FRIDAY』の“アポなし”直撃インタビューになぜ応じたのか
驚愕！ という言葉がピッタリだ。マスコミ関係者にとって、今年一番の驚きかもしれない。
21日に発売された写真週刊誌『FRIDAY』。表紙を飾る浴衣姿の美女は「乃木坂46」白石麻衣。
写真の上には『白石麻衣と温泉旅行』という大きな見出しが入っていたが、ちょっと待て！ 表紙の右端にはそれより若干小さな文字で、
『本誌独占インタビュー 木村拓哉「激動の一年を語る！」』
とある。
たしかに同誌の読者層にとっては白石の温泉旅行のほうがビッグニュースかもしれないが……。
いざ、ページを開くと、スウェットのポケットに手を入れて笑顔で取材を受けている木村の姿が目に飛び込んできた。
「スクープと言っていいのかわかりませんが、ある意味大スクープでしょう。キムタクだけでなく、ジャニーズ事務所にとってFRIDAYは最大の敵ですよ。いったい何が起こったんだと思いましたよ」（スポーツ紙記者）
木村は現在、来年1月から放送予定のドラマ『BG〜身辺警護人〜』（テレビ朝日系）の撮影で大忙し。同誌は都内でロケ中の木村に直撃を敢行している。そのとき木村は驚きの表情を浮かべながらも、取材に応じたというが、
「これまで、木村が直撃で答えたことはありません。アポなしで行って“よく来てくれたね”という感じで笑顔で話してくれるなんて考えられません。しかも相手は憎きFRIDAYですよ」（週刊誌記者）
これまで木村は同誌にイヤというほど写真を撮られている。なかにはサーフィンで訪れたビーチで“立ち○○ン”しているところを激写されたこともある。
「彼ももう45歳。過去のことは笑い話として流すことができる年齢になったと思いますが、事務所はそうはいかないでしょう。だから今回のことは、事務所も当然オーケーしていると考えていいでしょう。“手打ち”、“雪解け”？ そんなもんじゃない。これはもう“産業革命”ですよ」（前出・スポーツ紙記者）
これは確執があった事務所と週刊誌が歩み寄ったというだけの話では終わらない。
「イメージ戦略ですね。SMAP解散騒動で木村はイメージダウンしました。解散後もほかの4人にくらべて話題が少なく、危機感を感じているのかもしれません。
それゆえにこのインタビューの意義は大きいです。長年の敵を取り込んでしまったということですからね。これで彼は“懐の深い、度量が大きい男”と見られます。ジャニーズ事務所も持ちつ持たれつというマスコミとタレントの本来あるべき姿を再認識したということなんでしょう」（前出・週刊誌記者）
来年は新生・木村拓哉の活躍が見られる!?
＜芸能ジャーナリスト・佐々木博之＞
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。
