ミスリンタト氏、トゥヘル氏との争いで「みんなが傷ついた」
ドルトムントで過ごした11年間、スウェン・ミスリンタト氏はピエル=エメリク・オーバメヤンや香川真司らをはじめ、スカウト部長として数多くの才能を見出し、そして成功を収め続けてきた。
しかしそれまで裏方に徹していた同氏が、突如として表舞台に出てくるようになった背景には、当時の監督トーマス・トゥヘル氏との確執が伝えられたことがある。
「あのころは、多くの部分で忘れたいところがあるね。おそらくはトーマス・トゥヘル氏も同じ気持ちではないだろうか。最終的には、みんなが傷つく結果になってしまったように思う」と、ミスリンタト氏はコメント。
「私が口にしたことはただ、別のことにチャレンジすることを考えているということだけだ。ドルトムントを後にするのに、何か悪い理由があるというわけではない。ただあまり年齢を重ねすぎないころに、アーセナルのあるロンドンにいきたいと思ったのさ」
ただ先日、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは、そのミスリンタト氏を1年半にもわたり「部外者のように扱ってしまった」ことのミスを公の場で発表。
このことについては「私にとってはいいこと」との考えを示したミスリンタト氏は、「私は誰も恨んでなんかいないし、むしろその逆なんだ。ヴァツケ氏が株主総会の場であのような発言をしてくれたことはとても力になる。こんな苦しい時期にあっても、そのようにしてくれるというのは、とにかく賞賛に値すると思うよ」と言葉を続けている。
なおミスリンタト氏は、今回の移籍に際して、大きな期待感をすでに感じていることも明かした。「イングランドとドイツのメディアをみているろ、まるでデンベレのような移籍を毎回期待されているような感覚を覚えるよ。随分と高いハードルがあがってしまったようにも思うね」