叙勲受章の元少年工、「台湾のTPP11参加に協力を」日本政府に呼び掛け
![左から台湾高座台日交流協会の何春樹副理事長、日本台湾交流協会台北事務所の沼田幹男代表](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/1/4/14a49_1290_4b56a562_99963f78-m.jpg)
「この上なく光栄だ」と喜びを語った何氏は一方で、「台湾は価値観を共有し緊密な経済関係と人的往来がある重要なパートナー」とする安倍晋三首相の発言に言及。米国を除く環太平洋経済連携協定(TPP)参加11カ国による「TPP11」について、参加を目指す台湾を支援するよう日本政府に呼び掛けた。
日本統治時代生まれの何氏は1943年、少年工として「高座海軍工廠」(神奈川県)で戦闘機製造に従事した。戦後台湾に戻り、1982年に高座時代の仲間たちと同窓組織を結成。持続的な親善活動を通じ、台湾における日本理解の促進に貢献したことなどが評価されて今回の受章が決まった。
沼田代表は、何氏が1969年から中部・台中市の市議を9年間務めたほか、1993年から3年間、国民大会(国会に相当、2005年に廃止)代表として当時の李登輝総統を支え、民主改革に取り組んだと紹介し、氏の功績をたたえた。
(楊明珠/編集:塚越西穂)