男女で共に受賞した堀監督(左)と高倉監督(右)。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 現地時間11月29日、タイのバンコクでアジア・サッカー連盟(AFC)の年間表彰式が行なわれ、男女の年間最優秀監督をそれぞれ、浦和レッズ堀孝史監督と、日本女子代表の高倉麻子監督が受賞した。
 
 堀監督は、今年7月にミハイロ・ペトロヴィッチ前監督の後任として、コーチから昇格する形で浦和の指揮官に就任。失点の多かったチームを建て直し、先日には2007年以来となる10年ぶりのアジア・チャンピオンズリーグ制覇に導いた。
 
 男子の最優秀監督賞に日本人が選ばれたのは、2011年の佐々木則夫氏(なでしこジャパン)以来6年ぶり。Jリーグの監督による受賞は2008年の西野朗氏(ガンバ大阪)以来9年ぶりの快挙だ。
 
 一方の高倉監督は、これが通算5度目(2012年、2013年、2014年、2015年)の受賞。過去4回はU-17やU-20監督としての受賞であり、2016年4月に就任したなでしこジャパンとしては初の受賞となった。AFCは公式ホームページで、「歴史的な受賞である」と称えている。
 
 また、昨年、レスターに所属する岡崎慎司が受賞し、今年はドルトムントの香川真司が最終ノミネートされていた『アジア国際最優秀選手賞』は、トッテナムに所属する韓国代表FWのソン・フンミンが手にした。
 
 同選手は、昨シーズンに公式戦21ゴールを挙げたほか、今月4日に行なわれたクリスタル・パレス戦(プレミア11節)で、プレミアリーグのアジア人最多得点記録を「20」に更新。名実ともにアジア人最高のストライカーとなっていた。
 
 さらに年間最優秀ユース選手賞にも、韓国人選手のイ・スンウが輝いている。バルセロナユースからバルセロナBへとステップアップした“韓国のメッシ”は、現在はセリエAのヴェローナで活躍する。
 
 そして、年間最優秀選手賞は、先日、浦和レッズとACL決勝を戦い、同大会の得点王(10点)になったアル・ヒラルのシリア代表FWオマル・ハルビンが受賞した。