バブル後の節約ブームのせい? 日本人が「お金を使えばこの世から消滅する」という思考から抜け出せないのか激論展開
「金は天下の回りもの」とは言いますが、実際に自分の財布からばんばんモノを買うのは躊躇してしまう……。そんな人が多いのが実情なのではないでしょうか。
こういった風潮に、ある『Twitter』ユーザーが問題提起。17000件以上のRTと約16000の「いいね」を集め、議論が展開されています。
いつになったら日本人は「お金は使うとこの世から消滅する」という謎思考から抜け出せるのか。お金を使うと対価を貰えたうえで他者に渡り、その他者がお金を使うと対価を、という無限の連鎖こそが経済効果の正体なのだと、いつになったらこの世界の常識が日本に広まり根付くんだろう。
これに対して、「財務省が国債を”国民ひとりあたりの借金”と言ってきたから」「そもそも、他人にお金が渡ると損って考えてる人が多い」といった意見がツイートされていたほか、「日本は経済教育のレベルが途上国以下」といった声もありました。
また、別のユーザーからは「そうは言っても……」というツイートが。
リプ見てるとみんな高尚だなぁと思う
物を買えば誰かの収入になるのはわかるっていうか当然だけど、結局は私の使えるお金が減るんだよ
回り回って私が払ったお金が誰かのものになってその誰かがまた使って私の週ニュイ繋がるって果てどない話に思えて仕方ないけど
「昔から経済原理については深い理解があったはず」という意見も見られた日本人の経済感覚。「バブル後の節約ブームとかでカナリガチガチになった」「経済を知らないからカネの動きがブラックボックス化する」という声や、「お金=汚職としたメディアも悪い」「貯金があるのが勝ち組でないのが負け組という思想が社会の根底にあって、だから消費を控える」といった意見がありました。
これに対しては、「内部留保ばかり貯め込んで社会に還元しない企業がなくらないと無理」といったツイートや、「ベーシックインカム導入すれば、金は天下の回りモノだと実感出来る人増えるかも」「若い人は低賃金で労働時間も長いのに、国や企業が搾取し過ぎ」といった声もありました。
いずれにせよ、報酬をもらった分を経済に還元するという意識が日本人に足りないということは間違いなさそう。実態経済が上向いていると多くの人が実感しないと、こういった傾向はなくならないのではないでしょうか。
※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/oroshinn/status/890348772298862592 [リンク]