ビジネスシーンにおける言葉の基本は敬語ですが、100%マスターするのはなかなか難しいもの。しかし「丁寧語」と「ビジネス慣用句」さえ使いこなせば、相手の印象や評価を格段に良くすることができます。

 オトナンサー編集部では、徳島を拠点に全国でビジネスマナーなどの研修やコンサルティング、執筆をこなし、「言葉使い」に関するマナーに定評のあるマナーコンサルタントの川道映里さんに、丁寧語とビジネス慣用句の基本を聞きました。

丁寧語は相手に優しく響く

 川道さんによると、敬語の一つである丁寧語の基本は「〜です」「〜ます」「〜ございます」ですが、それ以外でも、普段使っている言葉を丁寧語に切り替えることで相手に優しく響き、良好なコミュニケーションによって仕事を円滑に進めることができます。

・私たち→私(わたくし)ども

・さっき→先ほど

・後で→後ほど

・すぐ、今→ただいま

・ちょっと→少々

・だんだん→次第に、徐々に

・どうしますか→いかがなさいますか

・いいですか→よろしいでしょうか

自然に使えると便利なビジネス慣用句

 また、さまざまなシチュエーションで使用できるビジネス慣用句を、自然に使えるようになると便利です。

・時間をもらう時→お手すきでしたら

・承知する時→かしこまりました

・謝罪する時→申し訳ございません、申し訳ありません

・わからない時→わかりかねます

・できない時→いたしかねます

・ねぎらいの言葉、ご苦労様→お疲れ様です

・何かを見てもらう時→お目通しいただけますか

・期待に沿えない時→あいにく

「敬語はそもそも『相手を敬う気持ち』を言葉に表したもの。『言葉の身だしなみ』とも言われ、言葉の言い回し一つで相手の心を捉え、印象や評価を良くすることができます。特に電話や手紙、メールなどでは正しい敬語を意識し、誤解を招いたり、相手に不快感を与えたりしないよう注意しましょう」(川道さん)

※参考文献:「もう迷わない! 最新ビジネスマナー」(西出ひろ子監修)

(オトナンサー編集部)