JR中央線グリーン車増結が延期 「増やすなら普通車両」「複々線化を先にして」とユーザーの不満大爆発
朝の通勤ラッシュ時の乗車率が188%にものぼる中央線。この混雑具合は、JR東日本の中でも3位、東京圏における主要鉄道を含めても4位となっている。
これを緩和するため、JR東日本は2020年に向け中央快速線に2階建てのグリーン車導入を進めていたが、産経新聞の報道によるとこれが延期されるという。
2025年までには実現? 「複々線化計画」も未だ進まず
通勤・通学時の過剰な混雑率を解消するべく、近年鉄道各社で「着席サービス」を導入する動きがある。有料の指定席でゆったり座れるので、朝の満員電車で消耗することもない。
産経新聞の3月23日の記事によると、JR東日本も2020年度を目標に中央線快速電車(東京-大月間)へのグリーン車の導入を計画していた。しかし現在の10両編成からグリーン車2両増やし、12両編成で運行するとなると、快速が駅のホームも延長しなければならない。
その工事に、想定以上の時間がかかることが分かったため、導入が延期されることになったという。記事中で冨田哲郎社長は「5年も遅れることはない」と語っているが、いつから開始されるかまだ見通しは立っていない。
また、混雑解消の抜本的対策として三鷹―立川間を現在の複線から「複々線」にして運行本数を増やす計画も出ているが3000億円にもなる費用確保が難しく、まだ実現はしていない。
「ホームドア設置して人身事故減らす方が先じゃないの?」
この報道に対して、ツイッターなどでは「延期に納得がいった」という声が上がっている。
「つい最近高架化が完全に終わったところやのに、すぐ全駅の延伸工事なんてけっこう無茶やとは思ってたけど……やっぱり延期になったかってかんじやね」
そもそも「中央線にグリーン車って必要なのか…?」という否定的な意見も多い。
「増やすならグリーン車より普通車の方が良いと思ってしまった」
他にも、増結するより現在中央線を走っている「特急かいじ」を増発し、高尾駅に停車させればいいのではないかと疑問を持つ人や、グリーン車を2両増やした程度で他の10両部分の混雑率に変化があるのか疑問を持つ人もいた。
ほかに、「元沿線住民からすると複々線化を先にしてほしい。混雑するし、ノロノロ運転でストレス溜まるし二度と住みたくない沿線になってるなぁ」という声のほか、
「ホームドア設置して人身事故減らす方が先じゃないの? 中央線て事故が多くていつも遅れてるイメージだよ」
という指摘も出ていた。