左から森口彩乃、佐々木心音、山田愛奈

写真拡大

 アダルトビデオ(以下、AV)業界を牽引する人気AV女優の1人である紗倉まながAV業界に関係する女性たちの生き様を紡いだ処女小説を、映画『64-ロクヨン-』シリーズや『アントキノイノチ』などの瀬々敬久監督が映画化する『最低。』にトリプル主演する3人の女優が発表された。性愛を巡る女性映画に、異色の経歴を持つ美人女優たちが集結している。

 新しい世界の扉を開く主婦、誇りを持って仕事をこなす人気AV女優、母親の過去を受け入れられない女子高生という境遇も性格も異なる3人の女性の交差する運命を描く本作。もともとはピンク映画の出身で、『課外授業 暴行』『本番レズ 恥ずかしい体位』などを監督した瀬々監督がメガホンを取っている。

 そんな作品で平凡な日常から新しい世界へ足を踏み入れる主婦・美穂を演じたのは、女優業だけでなく舞台の企画・演出なども手がける森口彩乃。森口は「観てくださる誰かの『力』となることを願って参加させていただきました」と出演理由を明かしつつ、「一見、遠い知らない世界の物語の様で、『実はね……』と耳元でささやかれた様な、そんな親近感のあるお話だと思います」と作品について語っている。

 一方、「芸能界で一番エロいカラダ」とも称される佐々木心音は、成人を前に人気AV女優として働き、母親との確執を抱える彩乃役を担当する。佐々木は「最低という言葉が、褒め言葉に聞こえてくる現場でした」と撮影を振り返り、「最低で最高な女性たちを、瀬々監督ワールドで楽しんでもらえたら嬉しいです!」と呼びかけている。

 そしてもう1人の主演は、新潟でスカウトされ本格的女優業に踏み出した作品でいきなり抜てきされた18歳の山田愛奈。出生の秘密を知ってなかなか現実を受け止められない女子高生あやこについて山田は、「原作を読み、絶対にやりたい役柄だったので決まった時はとても嬉しかったです」と喜びを語り、「初めての映画撮影で右も左もわからない私を温かく指導していただいた瀬々監督をはじめスタッフの皆様にたいへん感謝しています」とコメントしている。(編集部・海江田宗)

映画『最低。』は2017年秋より角川シネマ新宿ほか全国公開