苫小牧中央高等学校(北海道)

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集合写真(苫小牧中央高等学校)チーム一丸となった全員野球を標榜

■苫小牧中央はどんな学校?苫小牧中央高等学校は北海道苫小牧市にある私立校。1961年に苫小牧女子高校として開校し、73年に共学化して現校名となった。現在はスポーツコースが設置されており、女子バレーボール部、サッカー部とともに学校の強化指定部活に指定されている野球部は昨夏、室蘭支部予選を勝ち抜け南北海道大会に出場。昨秋も北海道大会に駒を進め、準々決勝でセンバツに出場する札幌第一に敗れたもののベスト8入りを果たした。

■苫小牧中央野球部の紹介現在、野球部は2年生19名、1年生22名の計41名。菅原 悠太主将は「勢いと粘り強さと組織力があるチーム」と紹介してくれた。野球部には専用のグラウンドと室内練習場があり、その恵まれた施設を活用し、「目標は春季全道大会で優勝。夏は甲子園出場」を目指す。

■苫小牧中央を引っ張る選手は?菅原 悠太主将の答えは「全員」。「試合に出ている選手は勝つためにプレーをし、控えメンバーはサポートをしながら、いつでも試合に出られるように準備。ベンチを外れた部員もスタンドから全力で応援しました」と、チームが一丸になっている姿勢がうかがえる。

■秋季大会でつかんだ手応え全道大会2回戦で函館工との延長14回の熱戦を制した苫小牧中央。「14回を戦ったのは初めてでしたが、あの試合を戦い抜いてチームは粘り強さという面で成長することができました。また、14回を戦える体力と集中力があることが分かったのが収穫です」と、菅原主将。続く準々決勝の札幌第一戦については「初回こそ勢いで戦っていましたが、徐々に相手の雰囲気に飲まれてしまいました」と、そのまま流れを変えられずに3対10でコールド負け。そこで、劣勢を跳ね返すためにも「常に全員野球を心掛けることを課題にしたいと思います」と、話しているように敗戦からも得たものがあったようだ。

■この冬の意気込みこの冬は筋トレをメインにしたサーキットトレーニングに取り組むという苫小牧中央。「2年生は秋に悔しい思いをしました。ですから、この冬で詰めるところは詰めて、春、夏に向けて勝負できるようにしていきたい」と、菅原主将は抱負を語ってくれた。1年生に対しては「早いうちに体を作り、技術を磨いてほしい」と、期待を口にしている。

「人間力向上」がモットー

 ここからは原 彰吾副主将と澤田 大地副主将にお話を伺います。

菅原悠太主将(苫小牧中央高等学校)

Q. この秋見つかった課題は何でしたか?

原:この秋は投手として、長いイニングを投げられなかったことです。澤田:守備面では、判断の鈍さと守備範囲の狭さ。打撃面では、チャンスでの一打が出なかったことと、繋ぐバッティングができなかったことが課題です。

Q. この冬はどんな冬にしていきたいですか?

原:昨年よりも体の面でも、気持ちの面でも成長する冬にしたいです。澤田:春、夏とチームが掲げている目標を達成できるように隙のない選手になり、勝利に貢献できるように大きく成長していきたいです。

Q. モットーや好きな言葉はありますか?

原:「人間力向上」です。澤田:自分も同じで「人間力向上」です。

昨秋の試合の様子(苫小牧中央高等学校)

Q. このチームの良いところはどういうところですか?

原:他校に勝ち、目標を達成するという強い気持ちは、どこにも負けていません。澤田:これも原と同じです。

Q. この冬の目標宣言をお願いします!

原:信頼される投手になる!澤田:今ある課題をなくし、投手を助けられるような選手になりたい。そして、チームに貢献できるようにひと回りもふた回りも大きくなりたいです!

 原選手、澤田選手、ありがとうございました。

昨秋の試合の様子(苫小牧中央高等学校)アクティブラーニングで考える力を引き出す!

 最後に渡邊 宏禎監督にお話を伺いました。

Q. 新チームの指導でテーマにしていたことは何ですか?

 テーマは例年と同じなのですが「質実剛健」です。野球のみならず、人間力向上を目標にチーム作りを行っています。

Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。

 秋の大会ではメンタル的な課題がはっきりしたので、その部分を中心に冬は練習メニューを組んでいます。ただ、やらされている練習では意味がないのでアクティブラーニングを念頭に、自分で考える力を引き出すためにも自主練習の時間を長くとっています。

Q. 冬のトレーニングに励む選手達にメッセージをお願いします。

 選手たちよ、大志を抱け!

 渡邊監督、苫小牧中央高校野球部の皆さん、ありがとうございました。

今年も大好評!【冬が僕らを強くする 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!