【絶対秘密】エヴァンゲリオンの極秘情報 / これだけは知っておきたい秘密5選

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今や世界的大人気アニメとしての地位を確立したと言っても過言ではない「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズ。

テレビシリーズ当初から、視聴者を試すような難解なストーリーが話題となりましたが、テレビシリーズ、新旧劇場版を通して、未だに「あれってどんな意味があるんだっけ…」「そもそもどんな話だっけ…」と首を傾げてしまうことが多いアニメです。

新作発表前に知っておきたい極秘情報





未だ公開日の目処が立っていない、シリーズ最新作にして完結作とされる「シン・エヴァンゲリオン劇場版」ですが、今のうちからもう一度エヴァの世界観をイチからおさらいしてみてはいかがでしょうか?

豆知識や考察を整理してからもう一度挑めば、昔見たときとはまた違った衝撃を受けること間違いなしですよ!

1. シンジのクラスメイトは全員チルドレン候補

テレビシリーズではストーリーの途中でクラスメイトだった鈴原トウジが、EVA3号機パイロットであるフォースチルドレンとして選抜され、それを同じクラスメイトの相田ケンスケが嫉妬する発言をするシーンが描かれています。

それ以前にも、相田ケンスケは葛城ミサトにフォースチルドレンの選抜について自分を選ぶように懇願し、却下されてしまいます。しかし、実はシンジが在籍する第三東京市立第壱中学校2年A組のクラスメイトたちは、全員がチルドレン候補であるとのこと。

エヴァにはNERVに保管されている各母親の魂が移植され、その子どもがエヴァに乗ることでシンクロ率が上昇し機体を動かせる、ということらしいのですが、そのためには裏を返せばエヴァに乗る子どもの母親は存命していない、つまり既に死亡していなければなりません。そのため、シンジのクラスメイトたちは全員母親がいないとのことです。

2.「人類補完計画」の秘密

エヴァンゲリオンを見ていて一番謎なのが「人類補完計画」とは何なのか……ということ。ほとんどの登場人物たちも、それがなんなのか良く分かっていないままストーリーは進んでいき、視聴者も置いてけぼりにされがちなこの「人類補完計画」。

ゼーレによるとこれは「アダムとイブが知恵の実を食べてしまった原罪を、人間自らが贖罪して、全ての命が生まれる前の状態に回帰させる」。つまり、リリスとすべての人間の魂とで新しい一つの生命体として生まれ変わる、というもの。

しかし、碇ゲンドウの目指す人類補完計画はゼーレとは異なり「原罪(人間の欠陥)を補って、さらなる力を得た新たな生命体(神)としてヒトが生きる」であり、全てのヒトがエヴァンゲリオン初号機と同化し、神と同じ存在となる、というものでした。

どちらにせよ、全人類のATフィールド(心の壁)を無効となるようにして、全ての人間の魂を集めることが必要なのですが、そうなると旧劇場版の描写のように、人類が全員溶けて?ひとつになる必要があるため、それぞれの個としての存在がなくなってしまう……という非常に恐ろしいことになってしまうのです。



3. 使徒がエヴァを阻止するためやって来た

地球に来襲する敵から人類・地球を守るストーリーはロボットモノのテレビアニメや特撮作品ではよくありがち。そのため、当然エヴァンゲリオンも来襲する使徒から人類を守るためにエヴァが戦う、と思われがちですし、実際ストーリーの中でも登場人物たちはそう思い込まされていますが、実際はその逆でした。

ヒトが生命の樹に到達して人類補完計画を完遂させることを阻止するために、神が使徒に生命の樹を守らせているのです。人類補完計画が完遂してしまうと、ヒトは神と同じ力を持つことになってしまうので、それを阻止しようとして使徒がやって来たのですね。

4. TVシリーズ最後の「おめでとう」とは?

視聴者をとにかく困惑させた、TVシリーズ最終話の皆で輪になって「おめでとう!」というシーン。何がおめでとうなのかまったくもって意味不明でしたが、今となってはただ全員で「おめでとう」と言っているシーンだけが脳内で再生される……という方も多いのでは?

あの「おめでとう」の意味で一番それらしい解釈は、シンジが自分の存在を否定するのではなく、肯定できるようになったので「おめでとう」ということ。しかし庵野監督は、とあるインタビューにて「ラストの核心については死ぬまで誰にも言わない」という意味のコメントを残しているため、真相は闇の中です。

ちなみにあの演出は、ガイナックスの近くにあったファミレス「シズラー」で、お客さんが当日誕生日だと店員さんが誕生日客を囲んでハッピーバスーデーを歌い、「おめでとうございます」と拍手してくれる……というのが元ネタになっているそうです。



5. アスカのセリフ「気持ち悪い」の秘密

旧映画版のラストシーンでアスカが「気持ち悪い」というセリフをいうシーンですが、こちらは庵野監督が知人の女性から聞いた話が元になっているそうです。

その知人の女性は恋人と喧嘩をしたときに恋人から首を絞められたそうですが、なぜか突然相手に愛おしさを覚えて頬を撫でたそうです。すると相手の男性は首を絞めていた手を離して泣き出してしまったそうですが、女性はすっかり気分が冷めてしまい、「あんたなんかに殺されるのは真っ平よ」と言ったそうで、当初はそれがそのままセリフになっていました。

ところがアスカ役の声優・宮村優子さんに庵野監督が「寝てる時に男が君を見て〇〇〇〇していたらどう思う?」と相談すると「気持ち悪いですかね」と答えたことから、「気持ち悪い」に変更されたのです。〇〇〇〇の部分はあえて書きませんので、ご想像にお任せします。

これであなたもエヴァンゲリオンマスター!





エヴァンゲリオンのストーリーは、とにかく何かを暗喩しているようなシーンばかり。

また、テレビシリーズ、新旧劇場版で少しずつストーリーが違っているため、そのそれぞれにおいての考察と、更にそれらを照らし合わせて総合的に見た場合での考察と……といった風に、どんどん謎が増えていくため、とことん理解しようとするとなかなか大変です。

でも、完結作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」をより一層楽しむためにも、公開される日を夢見て、今のうちにエヴァマスターになっておきましょう!

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/