生き別れた双子姉妹、10年ぶりに再会果たす(出典:http://abcnews.go.com)

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今から2年ほど前にテックインサイトで「26年前に生き別れた双子の姉妹がYouTubeを通して見つかる」という現代ならではの再会のニュースをお伝えした。このほど米国の家庭に養子として引き取られていた中国出身の10歳の双子姉妹が、10年ぶりに再会するというまたも感動的なニュースが米メディア『abc news』などで報じられた。

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米ウィスコンシン州ウォーソーに暮らすオードリー・ドーリングちゃん(10歳)は、自分に中国で生き別れになった双子の片割れがいることなど知る由もなかった。

昨年12月、もうすぐクリスマスという時に「クリスマスプレゼントに妹が欲しい」とオードリーちゃんに言われた母ジェニファーさんは、その言葉がきっかけとなってオードリーちゃんの生い立ちに興味を持ち調べることにした。

ジェニファーさんには3人の息子がいたが、10年前に夫と相談し中国からオードリーちゃんを養子に迎えた。オードリーちゃんのことを調べるために中国人の協力を得て、当時の中国の新聞に掲載された養子縁組募集の写真を見つけることができた。

里親らしき女性の膝に座っているオードリーちゃんの横に、瓜二つの女の子がいることを知ったジェニファーさんは「もしかしてオードリーの双子の姉妹では」と驚き、「生き別れになっているならばなんとかして消息を知りたい」と思ったという。

ジェニファーさんの想像通り、オードリーちゃんが暮らすウィスコンシン州から1,500マイル(約2400キロ)ほど離れたワシントン州リッチランドに、オードリーちゃんの双子の片割れであるグレイシー・レインズべリーちゃんが住んでいたのだ。

グレイシーちゃんも10年前にニコールさんとスコットさん夫妻に養子として引き取られ、2人の兄と1人の姉と共に暮らしていた。ジェニファーさんはニコールさんにFacebookを通して連絡をした。グレイシーちゃんも、自分に双子の姉妹がいることは全く知らなかったという。

それ以降、ビデオチャットで話をするようになったオードリーちゃんとグレイシーちゃん。そして2人は1月11日にテレビ番組『Good Morning America(GMA)』の生放送に出演し、初めて顔を合わせることとなった。

オードリーちゃんの家族とグレイシーちゃんの家族が共に見守る中、10年ぶりに再会した2人は涙を流して抱き合った。その光景を見ていたゲストたちも涙が止まらない。

感激の再会を果たしたオードリーちゃんは「胸がいっぱいです。いつも何かが欠けているような気がしていました。でも今、それが完全なものになったように感じます」とコメントし、「最初、母が冗談を言っているのかと思いました。でも、グレイシーを初めてビデオチャットで見た時には『そっくりだ』と思いました」と語っている。偶然にもオードリーちゃんとグレイシーちゃんは、小さい時に心臓の欠陥が見つかったためにそれぞれ手術を受けた経験があるそうだ。

『GMA』の生放送ではスタジオ側からの要請で、オードリーちゃんとグレイシーちゃんには服装や髪型、眼鏡など全く同じ格好をしてもらっての再会シーンとなったが、やはり一卵性双生児だけあって表情や仕草など見分けがつかないほどだ。

グレイシーちゃんの母ニコールさんは「娘に生き別れになった双子の姉妹がいたなんて非現実的な気分です。娘じゃないそっくりさんを見ていると、この現実を受け止めることが少し大変です」と言いながらも、娘とオードリーちゃんの10年越しの再会をとても喜んでいる。

10年間生き別れとなっていたオードリーちゃんとグレイシーちゃんは姿かたちが似ているだけでなく、チキンクリームパスタやマカロニチーズなど好きな食べ物も同じだという。これからの2人は10年間の溝を埋めるように共通点をどんどん見つけていき、絆を深めていくことだろう。

出典:http://abcnews.go.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)