FCA USは、「CES(Consumer Electronics Show)2017」にて、「クライスラー・ポータル・コンセプト」を出品した。次世代ファミリー・トランスポーターの提案となるこのコンセプトカーは、フル充電で250マイル(約402km)以上の航続距離を実現するEVで、レベル3の準完全自動運転が可能だ。

ちなみに自動運転のレベル3とは、加速・操舵・制動をすべてシステム(クルマ)が行い、システムが要請した場合はドライバーが対応するという状態にあるもの。つまり緊急時などはドライバーの操作が必要になるが、通常時はドライバーが運転操作から解放される(事故時の責任はドライバーにある)。

クライスラー・ポータル・コンセプトは、必要に応じてレベル4の完全自動運転(ドライバーは運転操作に関与せず、事故時の責任はシステムまたは外部機関が負う)にアップグレードできるようになっており、自動運転の未来を見据えたクライスラーの提案となっている。

 

モノフォルムを描くボディのサイドには、車両の前後にスライドして開閉するドアを装備。ステアリングホイールは格納可能で、必要に応じてインパネからせり出す。取り外せるシートには折りたたみ機構が備わるほかロングスライドも可能で、キャビンの使い勝手を高めている点も特徴的だ。