クラブW杯決勝で延長戦の末、レアル・マドリーに2-4で敗れた鹿島アントラーズ

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 “白い巨人”に襲いかかった深紅の戦士たちの姿が今も脳裏に焼き付いているのだろうか。スペイン『アス』が、1日に天皇杯を制した鹿島アントラーズを大きく取り上げている。

 鹿島は1日、吹田スタジアムで行われた天皇杯決勝で川崎フロンターレを延長戦の末に2-1で下し、6年ぶり5回目の大会制覇。J1優勝と合わせて今季2冠とし、通算でも19個目のタイトル獲得となった。

 同紙では、他の海外サッカーの記事よりも大きなスペースを割き、鹿島の記事を掲載。「12月のクラブW杯決勝でレアル・マドリーに敗れた鹿島は、(今季獲得した)8度目のリーグタイトルにもう1つのカップを加えるため、川崎Fと対戦。鹿島は吹田での天皇杯決勝で川崎Fを2-1で破り、国内2冠を達成してシーズンを終えた」と伝えた。

 また、1-1で迎えた延長前半4分に決勝点を挙げたMFファブリシオの「私はチームを手助けしたいと考えていました。そして、その思いがゴールにつながって非常に満足しています」というコメントも掲載。さらに石井正忠監督が「選手たちは本当にこのタイトルを欲しがっていた」と話したことも付け加えた。

 最後に鹿島のこれまでの経緯について、「2週間前、鹿島は南米王者のA・ナシオナルを下してクラブW杯決勝に進出した日本初のチームとなった。横浜の決勝ではクリスティアーノ・ロナウドのハットトリックもあり、2-4で敗れた」と説明。

 この試合で鹿島はMF柴崎岳の2ゴールで一時2-1と逆転するなど、レアルと延長までもつれる激闘を演じた。同紙での取り上げ方の大きさを見る限り、現地では鹿島が“レアルを苦しめたチーム”として今も目が離せない存在となっているのかもしれない。


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