AFX通信によると、タイヤメーカー世界最大手の仏ミシュランは27日、米インディアナポリスで19日に開催されたF1(フォーミュラワン)のアメリカGP決勝で、同社製タイヤを使用する7チームが、安全性に問題があるとしてレースを棄権した問題で、タイヤトラブルの理由について、同社が想定した以上の負荷がタイヤにかかったためと発表した。同決勝では、日本のブリヂストン製のタイヤを使用した6チームが参戦し、同タイヤを使用したフェラーリのミハエル・シューマッハが優勝している。

  ミシュランのモータースポーツディレクターであるピエール・デュパスキエ氏は、AFP通信に対し、「タイヤ自体に不具合はなかったが、今年のアメリカGPのターン13での極限状態に耐えるには不十分だった。問題は我々がその極限状況下でのタイヤへの負荷を読み取れず、左リヤタイヤに対して想定以上の負荷がかかったことにある」と述べた。

  また、同GPが行われたインディアナポリス・サーキットのターン13は非常に独特なことで知られている一方、同サーキットでは事前に走行テストを行うことが許されておらず、結果としてタイヤの改良をシュミレーションに頼らざるを得ないとして、デュパスキエ氏は今後、レース前のテストが行えるよう関係者に対して改善を求めるとしている。【了】