『J SPORTS』で生中継予定が変更に…「権利元の都合」って何かを聞いてみた

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ネット配信サービスの新規参入により、趨勢が大きく変わりつつあるサッカー放送界。

スポーツ専門放送局の『J SPORTS』ではプレミアリーグの生中継カード数が少なくなっており、キラーコンテンツを失った形である。

一方、これまで再放送が中心だったブンデスリーガは1試合の生放送が決定している。

しかし、ここ最近ちょっと気になることが起きている。実は、生放送のカードが直前になって変更されているのだ。

『J SPORTS』ではもともと、第11節のドルトムント対バイエルン戦をLIVE中継するはずだった。

しかし、週の半ばになってその予定は急遽変更に。ドルトムント戦は録画中継となり、代わりにボルシアMG対ケルン戦が生放送となっていた。

こちらのツイートに対しては、リプライで「三日前にライブで予約録画したのに…」という声が飛んでいる。

また、先週末にも同様の事態が起きた。

『J SPORTS』ではフランクフルト対ドルトムント戦を生中継予定だったのだが、そのカードは直前になってバイエルン対レヴァークーゼン戦に変更に。

これらの発表はいずれも試合直前の金曜日であり、変更の理由は「権利元の都合」となっている。

今、ブンデスリーガの試合をめぐって何が起きているのだろうか?

そこで、『J SPORTS』のカスタマーセンターに問い合わせた。

まずこうした現状について確認すると、「権利元の依頼により、放送カードが変更になることがあります」という答えだった。もちろん現状を把握しているという。

そこで気になるのは、「権利元の依頼」という言葉だ。

お金を払って視聴している以上、契約内容についてある程度の知る権利があるはずだ。

ブンデスリーガなのか、あるいは日本での配信権を持つ『DAZN』なのかを尋ねると、「権利元については詳しくはご案内していません」という答えが返ってきた。

また、今後もこういうことがあるのかと聞くと、「全くないとは申し上げられない」、「万が一変更があった場合は公式サイトでご連絡します、としかお伝えできません」という回答であった。

電話自体は10分ほどと短いものであったが、率直に言って対応してくださった方はかなり申し訳なさそうであった。そして、権利元に関してはとにかく歯切れが悪いように感じた。

「1試合の生放送予定」と謳いながら、直前に放送カードが変わるというのは視聴者としては反感を持つのは当然であろう。それが「権利元の都合」という仕方ない理由でも、だ。

『J SPORTS』は何かしらのメッセージを伝えるのが筋であると思うのだが…今のところはノーコメントといった姿勢であるようだ。

『J SPORTS』の公式サイトでは、今後の放送カードの変更についても発表されている。それを見てみると…

◆第14節 ケルン vs ドルトムント

【生中継】12月10日(土)午後11:24 - 『J SPORTS 4』

【録画】12月11日(日)午後8:00 - 『J SPORTS 4』

◆第14節 バイエルン vs ヴォルフスブルク

【録画】12月11日(日)深夜1:30 - 『J SPORTS 4』

【生中継】12月10日(土)午後11:24 - 『J SPORTS 4』

◆第15節 ホッフェンハイム vs ドルトムント

【生中継】12月17日(土)午前4:24 - 『J SPORTS 4』

【録画】12月17日(土)午後8:30 - 『J SPORTS 4』

変更になっているのは、いずれもドルトムント戦。

同局ではシーズン開幕以来ドルトムントの試合を生中継で放送してきたが、どうやらそのことに関して「権利元」と何かしらの行き違いが発生したようだ。

【外部リンク】J SPORTS - サッカー