フジテレビ「スポーツLIFE HERO’S」には、楽天球団副会長・星野仙一氏がゲスト出演。今オフ、新たに獲得した岸孝之や細川亨の補強を自己採点したほか、FA宣言した陽岱鋼にも「欲しい」と明言した。

まずは、日本一の原動力となった北海道日本ハムファイターズ・大谷翔平を「打つ方と投げる方と二刀流なんて言うけど、別々にいてくれた方がいいなぁ」と語った星野氏。今季5位という結果に終わった東北楽天ゴールデンイーグルスについては「最悪だね」とキッパリ。

さらに「少なくとも3位争いをしてほしかった。勿体ないゲームが非常に多かった」と切り出すと、接戦を落とした原因を「ベンチワークでしょう。あと選手がここという時に目の色が変わっているか」と分析。「3年前に勝って(日本一になって)安心しすぎたかなと。これで東北の被災者に責任を果たしたなというような思いが少し出てきたのかなと。あの時の震災後の鬼気迫る気持ちでやってない」と選手らに檄を飛ばした。

また、補強の目玉となった岸の獲得について、「みんな簡単に“僕が言ったら獲れる”とか言うんですよね」と苦笑いを浮かべた星野氏だが、「選手が来たくても家族がいる。奥さんだけじゃなく子供もいる。学校のこともあるだろうし幼稚園のこともあるだろうし。そういうことも含めて考えてあげなきゃ口説き文句も出てこない」と言い、選手や家族の生活環境を尊重した上で交渉すべきとした。

だが、岸や細川を獲得するも、ここまでの補強については「50点」という星野氏。他のFA選手に話しが及ぶと、「陽は楽天としては欲しい。本社が台湾とものすごく商売やってますし、仙台空港は直通(便)が台湾から往き来している。台湾のスーパースターですから。そのファンが東北に仙台に来てくれればというのと、我がチームにもいい」とメリットを列挙。獲得に前向きな様子をうかがわせた。