AFX通信によると、米アルミニウム製造最大手のアルコアは23日、来年にかけて、全世界で6500人の追加削減を実施すると発表した。同社は第1四半期(1−3月)にも1800人規模の人員削減を実施している。今回の人員削減は、北米の自動車販売が低調で、自動車向け需要が低下していることから、同社がここ1年間にわたって進めているリストラ計画の一環。年間1億5000万ドル(約160億円)の経費削減となる見込み。

  同社は、第2四半期(4−6月)決算に、2億2000万−2億5000万ドル(約240億−270億円)のリストラ関連費用を計上する予定。ただ、同社は、ノルウェーの金属製造大手エルケムの株式46.5%を売却し、税引き後利益が2億1900万ドル(約240億円)となるほか、税制上の優遇措置による特別利益が1億−1億2000万ドル(約110億−130億円)になるとしている。同社の4−6月期決算は来月7日に発表される予定。23日の同社の株価は、前日比0.50ドル(1.81%)安の27.19ドルで引けた。時間外取引では、27.27ドルで推移している。【了】