ようやくノーベル文学賞を受けることを表明したボブ・ディランさんだが、その授賞式に関するコメントが、日本の一部で話題になっている。

ボブ・ディラン(Xavier Badosaさん撮影、Flickrより)

問題の発言は、2016年10月28日、英紙「デイリー・テレグラフ」に掲載されたインタビューの一節だ。授賞式への参加について聞かれたボブ・ディランさん、インタビュアーに応えていわく

「If it's at all possible.」

日本では複数のメディアが、これを「行けたら行く」と翻訳した。

関東では「本当に行く」 関西では「行かない」

先日、Jタウンネットでも紹介したが、この「行けたら行く」というフレーズ、東と西とで、微妙に受け取るニュアンスが違うとされる。関東では文字通り「行く」という意味で捉える人が多いのに対し、関西では事実上の「お断り」だというのだ。

毎日放送「ちちんぷいぷい」が行ったアンケートでも、関西人は、

「コンサートに誘われるたび、行けたら行くわと言うけど、1回も行ったことがない」(20代女性・関西人)
「絶対に行かない。その場しのぎの言葉」(20代男性・関西人)

と答えたのに対し、関東人からは、

「関東人は大体行きますよ。来なかったら腹が立つ」(20代女性・関東人)

という回答があったという。

ボブ・ディランが関東人か関西人かで決まる?

こうした背景から、「行けたら行く」というボブ・ディランさんの言葉に、関西を中心に多くの人が反応、「授賞式にはやっぱり参加しないつもりなのでは?」との憶測が乱れ飛んでいる。

果たして授賞式に来るのか来ないのかボブ・ディランさん。そのメンタルが関東人か関西人かで、その選択は決まる――のかもしれない。