平和公園&宮島に次ぐ観光スポット! 東広島・西条酒蔵通り
[Jステーション- 広島HOMEテレビ] 2016年9月20日放送の広島ホームテレビ「Jステーション」では、蔵を巡るだけというイメージの酒蔵観光が変化しているという、東広島市の酒蔵通りを取材しました。
東広島市にあるJR西条駅の駅前には8社の酒蔵があり、酒蔵を結んだ通り一体は「酒蔵通り」と呼ばれています。
西条酒蔵通り(Inajiさん撮影、Wikipediaより)
フランスから年間1000人以上訪問
いまや西条の酒蔵通りは、平和公園、宮島に次ぐ、県内の人気スポット。最近では外国人観光客が多く訪れるようになっているといいます。取材した日は、東京、京都を巡ったフランスからのツアー客が、賀茂鶴酒造にやって来ました。
賀茂鶴酒造営業部の太田裕人課長補佐によると、フランスからのツアー客だけでも、この1年間で1000人以上が来ているということです。フランスからの観光客からは、「一番おいしかったのは梅酒。甘味がある」といった感想がありました。
ツアーだけでなく、個人での観光客も増えているといいます。外国のガイドブックに西条が紹介されているのも、その要因の1つだとか。今後西条酒蔵通りでは、道幅が狭く交通量の多い道路の整備や、商店同士の結束を強め観光客の呼び込みに力を入れていきたいとしています。
新規店舗も続々と
そんな酒蔵通りの路地を入ったところに、去年12月にオープンしたのが、築100年の古民家を改装したカフェ トレカサです。人気メニューは、ワンホールの自家製シフォンケーキ。来店客からは「音楽も素敵で隠れ家のような雰囲気」という声がありました。
今年3月にオープンしたベーカリーcocoronは、酒蔵の仕込み水でうまみを引き出しているというパンで一躍人気に。オーナーの林直史さんがオープンを決意した理由は、西条の水と補助金制度だったといいます。
東広島市では、酒蔵通りで飲食業、小売業、サービス業などを始める新規事業者に、補助金を交付しています。補助金の上限は200万円で、2年前から始まったこの制度を利用して3店舗がオープンしたそうです。空き店舗や空き地が増える中、市は新店舗をオープンしてもらい、観光客の滞在時間を長くすることを目指したいとしています。
西条の酒蔵通りがより観光しやすい環境となり、お酒の魅力をさらに広め、お酒以外の強みも持った観光地となればいいなと感じました。(ライター:わがママ)