つい選んでない?栄養士が「あまり食べて欲しくない野菜」3選

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少しでも健康や美容に関心のある人であれば、日々の食生活の中で野菜をとろうという意識を持っているのではないでしょうか。

確かに、きちんと栄養をとるために野菜は食べたいです。しかも手軽に野菜を摂れる商品が増えていますよね。

でも、気軽に食べられる分だけその野菜の栄養素が犠牲になっているかも? 食べても体に良い影響が少なくなってしまう可能性が……。

そこで今回は管理栄養士の筆者が、忙しいから選んでしまいがちだけど、あまり選んでほしくない野菜を3つご紹介します。

(1)カット野菜

パックから出すだけで食べられたり料理にも気軽に使えるカット野菜についつい手が伸びがちですが、落とし穴があります。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、カット野菜の中には鮮度を保ったり衛生面を考えて化学薬品で消毒処理がされているものがあります。

薬品を使っていないものでも、何回も水で洗浄されるとビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素が流出しますし、揮発性があり空気中に逃げやすい栄養素も出て行ってしまいます。

(2)野菜ジュース

“野菜不足を補うために野菜ジュースを飲む”という人もいると思いますが、野菜ジュースは野菜の代わりにはなりません。

果汁を絞ったり加熱処理がされる中で、食物繊維や熱に弱い栄養素が失われているからです。

また、原料に使われている野菜も気になります。野菜ジュースに使われている何種類もの野菜は、どこでどのようにして作られたものなのでしょうか。

情報開示している会社もありますので、ぜひ調べてみてください。普段は国産でしか見かけない種類の野菜でも、海外産が多く使われています。

(3)外国産の野菜

やはり野菜は生を買って料理して食べるのが最善ですが、同じ野菜でも選び方があります。すべての種類というわけではありませんが、なるべく国産を選ぶのが良いでしょう。

野菜は鮮度が劣化するにつれて栄養素も失われていきます。近場でとれた野菜と海外から輸送されてきた野菜では鮮度に差が生まれます。

輸送の燃料も必要になり、地球環境にも負荷をかけることにも。

国内産の野菜を買うことは日本の農家を応援することにもつながりますので、積極的に国産野菜を選ぶようにしたいですね。

このように、同じ野菜でもきちんと栄養が損なわれていないものを選択することが大切です。

さらに余計な薬品や燃料などを使っていない分地球が守られ、生産者も潤うことにもつながるのですね。

【筆者略歴】

※ 圓尾和紀 ・・・ 管理栄養士。総合病院勤務を経て予防医療を志し、独立。和食素晴らしさを伝える活動と、“不自然な食べもの”にあふれた環境で、定期的に身体をリセットする目的からファスティングを取り入れた生活の提案を行う。カラダヨロコブログ。

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※ Andresr / shutterstock