阿波踊りが続々と駅のメロディーに 「日本三大阿波踊り」の3か所4駅で
2016年8月、「日本三大阿波踊り」の3か所4駅で、阿波踊りのメロディーが導入されます。このうち徳島駅と高円寺駅は、期限がなく通年で使用される予定です。
徳島、高円寺、南越谷、新越谷駅で
今月、全国の4駅において、使用されるメロディーが阿波踊りに変わります。JR武蔵野線の南越谷駅(埼玉県越谷市)では、2016年8月1日(月)から1番線ホームと2番線ホームで流れる発車メロディーが、昨年に続き「ぞめき」と呼ばれる阿波踊りのお囃子の音に変更されました。期間は8月31日(水)終電まで。発車メロディーは、1番線と2番線ホームとで楽曲は同じであるものの、音は異なる音といいます。
南越谷駅に隣接する東武伊勢崎線(スカイツリーライン)の新越谷駅(埼玉県越谷市)でも、8月1日(月)から8月31日(水)終電までの期間、全ホームの発車メロディが阿波踊りのお囃子をイメージしたものに変更されます。この取り組みは昨年に続き2回目です。なお、8月1日(月)から8月21日(日)の期間には、東京メトロ日比谷線・中目黒〜東武日光線・南栗橋間で、20000系電車1編成(8両)を使用し、「南越谷阿波踊り」のヘッドマークを掲出した列車も運行されます。
越谷市では8月19日(金)から21日(日)までの3日間、「第32回 南越谷阿波踊り」を開催。JRの南越谷駅と東武鉄道の新越谷駅の発車メロディー変更は、越谷市などの働きかけにより実現したものといいます。
2015年に開催された「南越谷阿波踊り」の様子(写真出典:東武鉄道)。
中央本線の高円寺駅(東京都杉並区)でも、8月1日(月)から中央・総武線各駅停車ホーム(1、2番線)の発車メロディーが阿波踊り調のものに変更されました。例年、発車メロディーは8月1日から「東京高円寺阿波おどり」までの約1か月間に限り変更されていましたが、今年は第60回の記念大会(8月27日、28日)を迎えることから、杉並区や地元の要望に応える形で、通年にわたり阿波踊り調の発車メロディーを使用することになったといいます。なお通年化にあわせ、発車メロディーを「より柔らかい印象の親しみやすいメロディ」(JR東日本・東京支社)にしたそうです。
本場、徳島の徳島駅では到着メロディーが阿波踊りに。徳島県と徳島市、JR四国が連携し、8月5日(金)から通年にわたり、1〜4番ホームに導入されます。列車が到着したときに、阿波踊りのお囃子「阿波よしこの」の演奏曲が流れます。
阿波踊りは、一説には徳島藩祖の蜂須賀家政公が1587年に徳島城を築城した際、その落成祝賀行事に城下の人々が踊ったのが始まりといわれています。本場の徳島に加え、「東京高円寺阿波おどり」と「南越谷阿波踊り」が現在、「日本三大阿波踊り」と称されており、現地では毎年、夏の風物詩になっています。