都立日野台、序盤から積極的な攻撃!ベスト32に進出!

 日野市にある都立日野台と杉並区にある都立豊多摩は序盤から試合が動く。

 2回裏、都立日野台は5番高島直起(2年)(の本塁打で1点を先制。一死一、二塁から8番松澤泰成(3年)が右中間を破る二塁打を放って2点目とする。一死満塁となったところで、先発の櫻井優樹(2年)が降板。さらに都立日野台は押し出し死球で1点を追加し、3対0に。

 4回表、一死二、三塁から内野ゴロの間に都立豊多摩に1点を返されるが、さらに7回裏に内野ゴロの間に1点を入れて4対1とリードした都立日野台。投げては右腕の佐藤拓真(3年)が120キロ〜128キロのストレートを外角へ丹念に投げ分け、打たせて取る投球。走者を何度か許すが、後続をしっかりと締める投球。しかし8回表、一死満塁のピンチを迎えたところで降板。ここでマウンドに登ったのが 背番号1の武内洸樹(3年)。武内は見事な力投を見せて、最初の打者を遊飛。また二死満塁から飛び出した三塁走者を見逃さずアウト。しっかりとピンチを切り抜けた。これで勝負は決した。

 都立日野台が4回戦を進出を決めた。都立日野台は突出とした力量を持った選手はいないのだが、攻守にまとまりがあり、しっかりと畳みかけたいところで攻める。守りたいところで粘った試合運びは見事だった。

 同じ日野市にある都立日野は国士舘に敗れた。何としても結果を残していきたいところだろう。次は強豪・國學院久我山と対戦するが、今日のような粘り強さを発揮できるか。

 敗れた都立豊多摩は昨年まで都立城東の監督を率いていた平岩了監督を務めている。都立城東をしっかりと強豪校に育てている監督だけに、今後も平岩監督の手腕にも期待だ。

(文=河嶋 宗一)

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