都立六郷工科、11人の夏は勝利ならず。立志舎がコールド勝ち

 明治神宮第二球場での第二試合は、立志舎と都立六郷工科の対戦。気温も上がり続け、目に入るだけでキツイ日射しの中だが、球児たちはきびきびとよく動く。立志舎は大応援団を引き連れての試合となった。

 先頭の中村 活人がエラーで出塁すると、続く2番・西野 柊馬、3番・蓬澤 健司がバントヒットで出塁。都立六郷工科ナインを揺さぶる。これに動揺したか、都立六郷工科はエラーが重なり結局この回3失点と、苦しい立ち上がりとなる。

 一方、立志舎先発の安部田 涼はランナーを出すものの危なげなく都立六郷工科打線を抑えていく。

 そんな中、再び試合が動いたのは3回裏。立志舎は一死から3連打で1点を追加。さらにエラーでもう1点を追加し、5対0とその差をジワリと広げていく。さらに4回裏には4番・松澤 麟太郎のタイムリー、押し出し、ワイルドピッチなどで4点を追加する。

 なんとか一矢報いたい都立六郷工科は5回表、6番・小野寺 翔が一死から出塁すると、エラーで二塁に進塁。二死から9番・和田 健がライトへヒットを放つと、小野寺は一気にホームへ。1点を返す。

 だがその裏、バッテリーエラーで2点を献上。立志舎が11対1でコールド勝ちを成立させ、3回戦へと駒を進めることとなった。

 ベンチ入りメンバー11人で挑んだ夏。悔しい形での敗戦となった都立六郷工科だったが、爪痕は残せたのではないだろうか。今大会メンバー11人のうち3年生が5人ということで、このままだと秋以降は単独チームでの参加は厳しくなるが、必死で戦った3年生と、その背を追い、共に戦った後輩たちはきっと何かつかんでいるはず。「都立六郷工科」としてまた大会に参加してくれることだろう。

(文=青木 有実子)

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