2010年から毎年優勝校が入れ替わる混戦!今年も熾烈な争いに期待!【山形抽選会後 展望】

写真拡大 (全2枚)

 甲子園で3年連続初戦突破中の山形。毎年のように甲子園出場校が変わるが、今年も熾烈な争いとなりそうだ。秋、春と優勝した酒田南が夏も制するのか。それとも、復活の兆しを見せた東海大山形か。もしくは、公立の雄・山形中央か。あるいはーー。

東海大山形、日大山形、酒田南の私学3強の戦力状況は?

有方 琢眞(東海大山形)

 2010年山形中央、11年鶴岡東、12年酒田南、13年日大山形、14年山形中央、15年鶴岡東。08年、09年に酒田南が連覇して以降、山形は毎年のように優勝校が異なっている。今年はどこが抜け出すのか。

 昨秋、今春と県大会で優勝している酒田南が第1シードだ。昨秋の県大会では計4試合で39得点、今春は計4試合で53得点と、3番・塚野 雄大、4番・石垣 雅海、5番・長嶺 怜を中心とした打線が強力。中でも4番・石垣はプロ注目の長距離砲だ。昨秋は投手力に不安があったが、この春、2年生の中西 啓太郎が一回り成長。味方打線が活発なため、失点覚悟の思い切った投球が奏功した。投打がかみ合い、4年ぶりの甲子園出場となるか。

 酒田南のブロックには春の県大会初戦で鶴岡東に敗れた日大山形が入った。八鍬 伶、浅賀 雅人、鈴木 琉生と打力のある選手が並ぶ打線は県内屈指。投手陣のできがカギを握りそうだ。日大山形が1回線で米沢商を下すと対戦することになるのが、春8強の山形南。山形県選抜の正捕手を務めた渡邊 航大がマスクをかぶる組織力の高いチームで、地区予選では東海大山形にサヨナラ勝ちしている。

 この春、8年ぶりに決勝に進出した東海大山形。背番号1は有方 琢眞が背負ったが、吉田 一太郎から佐藤 翔、有方と継投で勝ち上がった。下級生から試合を経験する選手が多く、攻撃力は高い。春夏9回の甲子園出場を誇る東海大山形。復活の夏となるか。

[page_break:山形中央、鶴岡東も大会のキーになる存在]